金属線を用いた1/35傘の製作概説

(1)真鍮線と真鍮パイプでの試作

0.3mmと0.4mmの真鍮線と、0.6mm(内径0.43mm)の真鍮パイプを半田付けして傘の骨を試作。

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(2)キャンバー治具の導入とマスキングテープによる傘布表現

0.3mmと0.4mmの真鍮線、0.6mm真鍮パイプ、マスキングテープで傘のミニチュアを試作。
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↑厚紙で簡易なキャンバー治具を作って、そこに挟んで曲線を極力揃える。
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90度簡易スコヤで左右を揃えて半田溶接。
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↑間に骨を挟んで溶接。
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↑90度の角度で溶接。
まずは直線的な骨の方を溶接し、Rの付いた方をそれに合わせて溶接。
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↑木材ブロックの間に挟んで90度の角度で溶接。
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↑ここまでで骨四本。
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↑残りの4本を間に溶接。
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↑円の8分割治具に載せた時に、R骨の八点全て接地する精度が欲しいのですが、中々そうは行かず、今回もダメ。
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↑現物合わせでマスキングテープを切り出して、瞬間接着剤で貼る。
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↑8枚張りおわり。
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(3)真鍮線から燐青銅線へ

真鍮線で試作したミニチュア傘の骨ですが、
燐青銅線、洋白線も試してみたところ、適度な硬さで燐青銅線がベストチョイスでした。
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↑0.4mm燐青銅線を14mmの長さに揃えて切る。
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↑丸いものに巻きつけて、曲げグセをつける。
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↑キャンバー治具に挟んで曲げを揃える。
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↑数本多めに用意する。
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↑定規で上から押し付けて、捩れを抑えて整える。
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↑傘の軸も0.4mm燐製銅線。
それで0.6mm(内径0.43mm)の真鍮パイプを貫く。
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↑マスキングテープでガッツリ固定して、半田溶接。
下に敷くのはホームセンターで購入した内装タイル。
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↑厚紙の90度簡易スコヤで左右を揃えて溶接。
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↑突っ張りの骨を溶接。
0.3mm燐青銅線を用いる。
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↑もう一方を溶接。
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↑ここから3次元での溶接になるのでちょっと難しい。
まず突っ張りの骨を垂直に溶接してから、やや倒す。
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↑曲がりの付いた骨をそれに合わせて溶接。
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↑木材ブロックに挟んで4セット目を溶接。
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↑曲がりの付いた骨を溶接。
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↑円の四分割終わり。
四点接地するように微調整。
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↑ここから90度の2分割が問題で、伝熱ポロポロする率高まる。
やっぱり突っ張りの骨から溶接。
骨と骨の接点にマスキングテープで緩く固定しておけば、割と、ポロポロは避けられる感アリ。
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↑曲がりの付いた骨を溶接。
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↑7セット終わり。あと1セット。
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↑8セット終わり。
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↑円の八分割治具に載せてズレや歪みを微調整。
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↑骨組み終わり。
フラックス成分を水でシャブシャブして落とす。
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↑エポキシ系接着剤を接点にちょっと盛る。
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↑使用したのは、
コテペンⅡと、模型店で売られていた模型用半田と、ステンレス用フラックス(希釈せずに使用)と、内装用タイル。
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↑金属線類。
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(4)金属線溶接による骨組みまでは、納得が出来ても、どうも布表現をすると緩くてダメになる

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↑マスキングテープで一片一片、八枚張る方法を試みる。
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↑一片一片に合わせて切り出す。
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↑4枚貼り終わり。
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↑8枚貼り終り。
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↑ボワボワっとして、全体的に歪みが顕著になる感があって、非常にイヤである。
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(5)マスキングテープ・アイロニング

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↑先端でアイロンをかける。
普段使いの普通のアイロンを使いましたが、
ラジコン飛行機のフィルム貼り用の、小さいアイロンというのがあって、それを用いるのがこういう作業の場合ベターだと思います。


※参考 マスキングテープへのアイロンがけでシワは伸ばせる
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↑シワシワにしたマスキングテープ。
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↑アイロンをかけたもの。


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↑傘の布も、かけるまえに比べればピシッとしましたが、マスキングテープと言う素材で表現すること自体、
再考せねばならないかもしれません。
出前用の伸びの良いラップフィルムが、気になってます。
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↑何だかこの傘は、ガチ・マッシヴで凄く重そう。
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↑納得が行かず、骨から布を剥がす。
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(6)金属線の径を0.4mmから0.3mmへ

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↑これは曲がりの付いた骨が0.4mm、軸から放射状に伸びる直線的な骨が0.3mm
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↑こちらがどちらも0.3mm
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↑左が0.3mm、右が0.4mm

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(7)傘の布の問題は、結局マスキングテープが現状ベストな選択かと思われます

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↑傘骨は0.3mm燐青銅線溶接。
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↑マスキングテープを二枚重ねて一つおきに「張って」接着剤で「貼る」
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↑それぞれ一枚剥く。
二枚重ねて張れば、一枚よりも硬くてピンとするだろうという単純な算段。
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↑間に二枚重ねを「張って」「貼る」
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↑8箇所に、一枚と二枚重ねを交互に貼り終えた状態。
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↑二枚重ねを剥いて一枚にする。
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↑剥き終わり。
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↑コマ回しして精度を確認。やっぱり回転が乱れるものの、そこまで悪くない。
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↑裏の骨の溶接位置を若干修正するときには、簡易固定として、コーラの匂いつき練り消しゴムを使用。
100円ショップで、コーラとカレーで悩んで、コーラにしました。

(もっとしっかり挟むならば、逆動ピンセットがベターです。)
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↑課題はつなぎ目を綺麗に処理できるかということ。


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(8)傘の骨の製作過程まとめ

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↑厚紙簡易キャンバー治具で曲がりを極力揃える。
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↑真鍮パイプを燐青銅線で貫く。
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↑半田付け
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↑極力垂直に半田付け。
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↑金属線をつまむのは、指先、またはピンセット、逆動ピンセット(ダイソーのもの)

ピンセットは半田付け用のものでなく、普段使っている幸和ピンセット社のステンレスのもので、
品番K-3GG。800円しないピンセットですが、精度が高く、重くなく、
私見では模型メーカーブランドで売られている1000円を越えるピンセットよりも、よっぽど使いよいです。
早大模型倶楽部時代、ピンセット使う作業の毎に部員に勧めましたが、
結局、買った人は、自分の在籍時には居なかったのが残念でなりません。
(彫金工具店で購入)

垂直を出す時には、スコヤまたは厚紙で作った簡易スコヤ、または金属ブロックを当てますが、
アルミのものは他の金属ブロックに比べコスト的にグッド。しかし他に比べて軽い。
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↑四本目は向こうの一本を板に挟んで半田付けする。
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↑六本まで半田付け。
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↑円の八分割ゲージに当てて、接地するように微調整。
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↑七本目の溶接で、「伝熱ぽろぽろ」が起こり、失敗。
七、八本目は、他の骨の接点にマスキングテープを貼ったほうが、ぽろぽろが起きにくいと思われます。

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↑二本溶接。
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↑三本目溶接。
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↑四本目溶接。
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↑円の八分割ゲージに当てて、四点接地させるように微調整。
コテペンの専用コテ台、というものが、中々店頭で見かけず、別の物を使用。
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↑五、六本目の溶接。
45度の角度は厚紙ゲージを利用しつつ目測。
直線的な短い骨を先に溶接し、曲がりの付いた骨を後で溶接する。
骨同士の接点は、接地するように微調整してから溶接する。
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↑金属ブロックを当てて、接地を確かめつつ骨の接点を溶接。
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↑七本目の溶接。
今回は他の接点にマスキングテープを軽く貼って固定してから作業しました。
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↑八本目の溶接終わり。
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by tokyomonogatari | 2008-11-21 00:40 | ◎小道具 | Comments(0)
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