Tamiya 35003 & 35006-Figure [旧シュヴィムワーゲンと旧キューベルワーゲンのドイツ兵]

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シュヴィムワーゲン ミリタリーミニチュアシリーズNo.3

以前タミヤニュースの中でご紹介しましたドイツ軍の水陸両用車シュビムワーゲンが4月下旬に発売されます。湖や湿地帯の多いヨーロッパの地形を考慮して考えられたこの車輛はフォルクスワーゲンのエンジンを搭載した小型水陸両用ジープともいえるもので後部のスクリューを水中に降し水の中では約6.8-8kmのスピードで走る便利な車輛です。生産台数も14265台と多く、第二次大戦の記録をたどると必ず姿を現わすものです。一人の将校を加えた3人のドイツ兵がセットされていますから特殊撮影などにはもってこいのキットといえましょう。

(「新製品案内」 タミヤニュース20号)
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最近でこそ戦車などの軍用車模型でさえスケールが重要視される様になりましたが、ほんの数年前までは走らない模型は、模型?と見られなかった傾向が強く、外国より輸入した軍用車のプラ模型は、走らないため売れずに困ったという状態でしたから、日本でモーターライズしない軍用車模型を作る事は相当の覚悟が必要でした。

(「新製品の紹介」 タミヤニュース21号)
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身振りや身なりの観点から、MMシリーズ史を照射してそのうちにまとめたいと思っておりますが、
Tamiya社のフィギュログラフィーにおける「手袋を持つ将校」の登場については、2011.4.19に少し書き、
新規リリース的なものには、「手袋を持つ将校」が現れやすいという傾向を指摘しました。

モーターライズすること、が当然であった70年代初頭の模型シーンにあって、
特殊撮影=情景模型として用いることが推奨されながらリリースされた、
動かないミリタリー車輌キットが、Tamiya 35003のシュヴィムワーゲンです。

動かないこと、はそれこそ当時としては新しいことだったのですけれども、
その新奇性を備えたアイテムらしく、傍らに立つ将校は手袋を握って現れたのです。

このフィギュアですが、前掲のタミヤニュース21号「新製品の紹介」及び企画開発部杉田悟氏の証言*によりますと、
1/7の木型で座席周りを製作し、1/7の人形原型がそれに合わせて製作され、
立体縮小機で金型彫刻が行われたものであり、人形の肉厚のためにヒケが生じないように発泡剤を少量混入して成形したとのこと。

シュヴィムワーゲン本体の設計では幌の資料を得られず、だいたいの形状を想像して金型を製作した後に、
サンフランシスコに存在する幌付きのシュヴィムワーゲンの写真を見て、形状が違っていたために幌は再設計彫り直しとなり、
発売が二ヵ月延期されたとのことです。

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(註)
*『田宮模型の仕事 木製モデルからミニ四駆まで』(文藝春秋, 1997))P.123
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さて、キット的に動かない軍用車輛としての新奇性を備えていたシュビムワーゲンなのですが、
フィギュア史的に重要なのは、MMシリーズの車輛に初めて付属された人形である、ということなのです。
1/35戦車シリーズでは既に人形が付属していましたが、MMシリーズにおいて人形のみのセットでなく、
車輛に付属する人形として初めて登場したのが、シュビムワーゲンの彼らだったのです。

では、フィギュア史の教養として、そのフィギュアを眺めておきましょう。

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↑シュヴィムワーゲンとキューベルワーゲンで、乗っている人のポオズが違うように描かれていますが、中身のフィギュアは同じもの。
新版ではシュヴィムワーゲンのドライバーは前をはだけていて、キューベルワーゲンのドライバーは脚を地面におろしていてどちらも使い難く、
この旧キット絵のままで、新規フィギュアキットが付いた新版のキットが欲しいところです。
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↑箱絵ではキューベルワーゲンのふたりの方がフィギュア的にオイシイ動きをしてますが、中身はやっぱり同じものなのです。
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↑共通パーツ、"GERMAN ARMY INFANTRY W.W.Ⅱ"
43年式規格帽のつばの部分が別パーツということに、何だかドキドキさせられる1970年のキット。
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シュヴィムワーゲン
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キューベルワーゲン
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by tokyomonogatari | 2009-08-19 19:53 | Germany | Comments(0)
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