1/35 ドイツ兵のディテール表現実例集(2)

水筒の雑嚢Dリングへの引っ掛け表現





Ⅰ 各社ドイツ軍水筒の羅列
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↑左から
①Tamiya Yα
②Tamiya Yβ
③Dragon Gen.2
④Dragon 10周年記念ランナー
⑤Tristar 35024



Ⅱ Tristar 35024雑嚢と各社ドイツ軍水筒のサイズ・バランス
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Tamiya Yα
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↑Tamiya Yβ
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↑Dragon Gen.2
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↑Dragon 10周年記念ランナー
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↑Tristar 35024
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↑相対サイズ的にグッドな、35024水筒を選択。少々細部工作を追加。
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↑雑嚢に接する側の紐に浮きを作る。
パーツのモールドを切削、マスキングテープで作り直して、低粘度瞬間接着剤で表面を若干硬くする。
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↑側面から見て、適度な浮きがあるように位置決め。
Dリングは前記事の35A35の7番エッチングパーツ。





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↑雑嚢のDリングに水筒や飯盒を掛ける場合、雑嚢をエポキシパテで柔らかく作り直してフィットさせるのが結局は楽である。


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銅線でDリングを作る

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↑0.7mm真鍮線を一部半丸線に削る。
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↑0.28mm銅線を巻きつけてペンチで軽くつぶす。
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↑外側あるいは内側から切って、Dリングを得て、これを整える。
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↑ドイツ軍雑嚢のDリングに活用。


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1/35ドイツ兵ミニチュアの、「ガスマスクケース」に「ガスシートケース」を巻きつける過程を記録。
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↑丸まったガスシートケースは、Gen.2の装備品から。
Gen.1時代の丸まったガスシートケースは、大きすぎの感があったのですが、
Gen.2のこちらは大分サイズ的にグッド、しかし紐が食い込むミゾがモールドされなくなりました。
まず右のように紐の食い込む周辺部を切って抜く。
(参考)ガスマスク・ガスシートケース比較記事→こちら
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↑ガスマスクケースは、Tamiya Y+Dragon Gen.2の上下フタ部分。
ガスシートケースを接着。
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↑エポキシパテを適量充填。
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↑マスキングテープ二枚重ね細切りを食い込ませて、パテを硬化させる。
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↑硬化後、マスキングテープ二枚重ね細切りで表現した紐を瞬間接着剤で固定しつつ巻きつける。
(余談)
瞬間接着剤は、最近100円ショップでよく見かけるようになった感のある、
「セメダインLOCTITEミニ」(1グラム入り×2本)を愛用。
これは扱い方が荒い小生でも、割と「使いきれる」瞬間接着剤。
ショップ99でもお見掛けするようになり、夜間でも買えて便利。
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↑紐の輪状の部分をマスキングテープ一枚細切りで表現、「コ」の字型の金具を伸ばしランナーをピンセット先で曲げて表現。
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↑紐のハトメ穴は、マチ針を押し付けて表現。
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↑(参考)ガスシートケースが巻きつけられた状態のガスマスクケースのパーツもあるにはあって、
写真のものはDUSTの1/35フィギュアの装備品パーツ、A14番。
1/35ドイツ兵ミニチュアのガスマスク缶にガスシートケースを巻きつける方法には、
紐一本で巻く場合と、二本で巻く場合があるらしく、
巻きつける紐も革製のハトメ穴が開いたものと、布製の長さフレキシブルにバックルで調整できるタイプがあるらしいと、
並木書房「ミリタリー・ユニフォーム4 第2次大戦ドイツ兵軍装ガイド」の写真を見て知る。
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↑一本巻きと二本巻き。
今回、一本巻きの方は革製紐のそれを表現し、二本巻きは布製紐のそれを表現。
ガスマスク缶はTamiya Y+Dragon Gen.2上下フタ。
ガスシートケースはGen.2、紐はマスキングテープ二枚重ね細切り。
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↑バックルはTamiya Y水筒パーツから移植。
「ハトメ穴に入れる突き出し部分」も表現されていて、ヘルメット顎紐の金具にサイズ的にも利用できそうなのですが、今回の巻きつけ表現の場合、この部分は不用なので接着剤がカッチリ固まったら切削したいところです。
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アァ、ドイツ兵作ってるナァと、
殊更/しみじみ/改めて感じさせられるのは、腰周りの装備品のヒモを工作している時。

雑のう、水筒、ガスマスクケース、スコップなどが、互いに干渉しない/適度に干渉するような範囲で自然に位置決めねばならぬし、ヒモの流れ方も極力自然にしたいところ。

少なくとも、ガスマスクケースのイモ付けは避けたい。
模型誌作例においても、未だにイモ付けがなされたドイツ兵フィギュアを時折お見かけしますが、
「いかにも模型的な身体」を与えられているようで、何だか可哀そうで切ない印象を受けますので、
マスキングテープ二枚重ね細切りでヒモを体から適度に浮かして表現したい。
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↑今回、雑のうはエポキシパテで形出して、
Tristar水筒、Tamiya+Gen.2ガスマスクケースをフィットさせ、
パテ硬化後一度外して、雑のうのヒモをマスキングテープ二枚重ね細切りで作り、
再び水筒、ガスマスクケースを接着して、それぞれのヒモも二枚重ね細切りで表現。

ガスマスクケースのヒモは、体から浮いた部分で上から見て右回りの捻りモーメントを掛け、
瞬間接着剤を針先で少量流し込んで基部に接着。

雑のうの中央から伸びるヒモ、ガスマスクケースの下から伸びるヒモの先につく、
「カマボコ型のベルトに引っ掛ける金具」は、100円ショップ扱い、サンノート社のポンチ、
「ランチタイム*」で、0.13㎜プラバンを打ち抜いた「フォーク」の先端を切り離して得る。

*「ランチタイム」ポンチによる金具表現→こちら





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↑ガスマスクケース紐のバックル以下部分は、紐が二重になり、そのズレや浮きが見える事もあるのだが、それを模型で表現したい場合、下の二枚重ねの上に一枚で紐を二重に表現する方が、二枚重ね+二枚重ねで表現するよりも私見スマート。






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マスキングテープによるライフルのスリング表現。
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↑マスキングテープ二枚重ね細切りをエッチングパーツ小片に通し、7~8㎜折り返して接着。
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↑ダイソーのアルミテープ40ミクロン厚で、輪と金具を表現。
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↑エッチングパーツ小片は、ABER社の35A21 "Buckles and Straps" の5番を部分的に使用。
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↑Kar.98kのライフルスリングは、反対側に抜けて留められる。
その反対側のスリングと周辺のディテールはマスキングテープ二枚重ね細切り+ダイソーアルミテープ40ミクロン厚+0.4㎜プラ棒スライス。
併せてストックの丸い金具部を、0.6㎜プラ棒スライスに画鋲の先で窪みをつけて表現。


銃口を開ける
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↑袖口と銃口はやはり開けたい部分。
デザインナイフの先端でグリグリするのも宜しいが、小生は画鋲をグリグリして窪みを付ける。

スリングの、トンネルを抜けた向こう側のモールドが、付いているモノもあれば付いていないモノもあり、
Tamiyaの「自転車行軍セット」付属のKar.98k、YβランナーのGew.43にはモールド無し。
スリングと同様に、マスキングテープで表現したい*。
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↑マスキングテープ一枚による表現。ちょっと薄い感がある。
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↑マスキングテープ二枚重ねによる表現。リベットは0.4㎜プラ棒スライス。
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↑Gew.43のスリングの向こう側もKar.98k同様の形。こちらもマスキングテープ二枚重ね。

*モールドがあるものも、ちょっとスリングとして細い傾向にあり、太さを揃えて表のスリングに繋げるとなると結局作り直したほうが良いかもしれません。

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↑ライフルを肩から掛けているフィギュアは、極力横から見た時の違和感が無いように紐の位置を調整したいところです。
たまに、"重力に逆らい過ぎている"作品を見かけることがあります。

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タミヤエナメルによるKar.98k、Gew.43の塗装の記録。
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↑左のGew.43はTamiya武器ランナーYβ、右のKar.98kはTamiya自転車行軍セット付属。
木部にはフラットブラウン+ジャーマングレイ+ダークイエローを塗り、
クリヤーにクリヤーオレンジを極少量加えて上塗りをして、それっぽい手順でうっすらニス塗り表現。
金属部はガンメタルで塗って、その上から随所にメタリックグレイでドライブラシ。


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↑余録
塗装してみて少々気になり、床尾板 butt plate の厚みを写真に収めて備忘。
上から、
①Tamiya Kar.98k (自転車行軍セット付属)
②Tamiya Gew.43 (武器ランナーYβ)
③Dragon Kar.98k (Gen.2)
④Dragon Gew.43  (Gen.2)
by tokyomonogatari | 2011-10-13 02:19 | ☆フィギュア模型の基本 | Comments(0)
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