Tamiya社ミリタリーミニチュアシリーズのデカール台紙は、
白台紙時代→緑系水色台紙時代→青系水色台紙時代という流れである。
白台紙時代は車輌番号の白い数字や、赤い数字のフチの白さなどが見えづらく、
白い漢字や数字の並ぶ九七式中戦車のデカールのニス部分を切り出すのは修行に等しい行為であった。
"水色時代"に移行してからは、白印刷部とニス部の境界が明瞭になったのであるが、
この新時代への移行が広く行われたのは、ゼロ年代初頭のことである。
ヘルメットワッペンデカール史が最近の関心領域であり、過去に拙稿を幾つか書いてきたが、
今回示すのはTamiya 35029の新旧のデカール。
先日示した35023では、旧版と新版でヘルメットワッペンの描写自体が異なっていたのに対し、
35029では、印刷の線がシャープになりつつも、描写自体は同じものである点に注目である。
↑旧版。
↑新版。