Tamiya 89621 [1/35 ドイツ国防軍戦車兵・歩兵 2体セット]

Tamiya 89621, Wehrmacht Tank Crew & Infantryman Set (2 Figures)

タミヤ社が何か新しい事をやる際に、手袋を持つドイツ軍将校がそこに居る、という傾向がありはしないだろうか。
モーターライズキット全盛の時代に、ディスプレイキットとして登場したMMシリーズ初の車輌である35003、
「ドイツシュビムワーゲン」(1970.5)の傍らに立つ将校は両手の手袋を脱ぎ、右手に持った*。
そして36301として1/16ワールドフィギュアシリーズが、1998年7月、「ドイツ国防軍戦車兵」で始まった時も、
左手の手袋は右手に握られていたのである。

そして、2003年、「ゼロ年代1/16→1/35限定三部作」の第一作目となったのが89621なのである。
元来36301では"タバコ的でありながらタバコ表象をギリギリのところで回避した印象"の右腕も、
オルタナティヴな選択肢として用意されていながら、それをオミットしつつ、89621として1/35化されたのは、
手袋を握る右腕であったのだ。

バイアスをかけてフィギュログラフィーを眺め、それっぽい帰結に導くのは置いといて、
89621の1/35の戦車兵は、25112ではヘッド部の"extend"が行われて再登場しており、
89---に次ぐ限定品番25---のキットでございますから、カスタマーパータリアンならば憶えておくべき慣例を踏襲して、
25112のフィギュアをパーツとして注文することは出来ないのである、という、このブログを熟読なさっている皆様にはもはや語るまでもないであろう事を敢えて指摘しつつ、
私が結局、申し上げたいのは、インジェクションフィギュア史において、国防軍の戦車兵の最良の全身像は、
1/35の軽戦車の傍らに立たせるにはやや大きめなものの、89621に違いないという事であり、
さしあたってはそれこそ単純に、89621の再販が、12625のグロースドイッチュランド師団袖章に階級章もある今だからこそ、尚更に望ましい、という事なのです。

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(註)
*モリナガ・ヨウ氏が『1/35スケールの迷宮物語』(大日本絵画、2003)p.26で、
この将校立像に「売れるのかなあ........(不安)」と吹き出しをつけたのも印象的である。
モリナガ氏のテクストの記憶とともに、89621を眺めたときに、思い出すのは、「フィンガー・モデリング」である。
1/35インジェクションフィギュアにおいて、89621の歩兵以上に、フィンガー・モデリングが卓越したものは存在しないだろう。
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Tamiya 89621-Z "Hornetized"
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by tokyomonogatari | 2011-04-19 01:11 | Germany | Comments(0)
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