Dragon 6655 [ドイツ国防軍第10戦車師団第7戦車連隊の戦車兵とグーデリアン将軍]

最近のDragon社フィギュアは、若干の揺らぎはあるけれど、全て買いだと思います、以上。

と、一行であっさり結んでも良いと思いますし、四谷仙波堂さんの模型入荷案内の文章以上に、過不足の無い簡潔にして華麗な説明が行われている模評テクストは存在しないので、
そちらを読んでいただければ宜しいかと存じ上げます。

若輩者の私が、Dragon 6655について、ほんの少し語るのを許していただけるのならば、

Dragon 6655では、上半身に比して下半身の長さが短いというDragon社の体躯傾向は今回も踏襲され、
作る際には膝で切って延長を行いたいところです。

このキットにおいて、何にも増して感動的なのは、砲塔の側面ハッチ部に座る彼が、シャツスタイルで静的に座っていることに他ならない、と私は思います。
インジェクションキットとしては、Miniart 35003の先行事例があるにはあるのですが、"実用性"に乏しく、
今回初めて、キチンとしたシャツスタイルの砲塔側面に座るドイツ軍戦車兵が出た、と申せましょう。

Dragon社の砲塔側面に座る身振りの先行事例としては、6375がありますけれど、
動的な身振りが与えられており、前を向いて静かに座ってはいないことと、下半身の短さに併せて、ボリュームも乏しいことから、
単純な膝延長では改善し得ない、という、難しさをその身体に備えていらっしゃいましたし、
ワインの誘惑に勝てず、彼はそれに手を伸ばしている、という、他に転用して回収、着地させ難いポオズにまとまっていらっしゃったのです。

今回の、Dragon 6655の座る彼は、しっかりと前を向いて、静的な身振りで飽くまでも禁欲的な座り方をなさっていて、
その姿は美しく、この座り方と、シャツスタイルである事にこそ、買う価値が詰まっている、と私は思うのです。

そしてキットのあり方として興味深いのは、グーデリアン将軍はGen.2的分割であり、戦車兵たちはGen.1的分割であって、
つまるところ、二世代同居の様相を呈しており、Dragon社フィギュア史において稀有な事例となっているところにも注目なのです。

車輌キットに同梱されていたフィギュアの通常のフィギュアキットでのボーナスフィギュア化、
が今後も続くならば、私はやはり、軟質樹脂でちょっと残念だったPKフィギュアと、
Gen.2的分割で期待が膨らみ過ぎて、実物見たらば落胆してしまったヴィットマンが欲しいところで、
より昔のフィギュアだと、額の汗を拭うドイツアフリカ軍団の上半身のボリューム過多な彼も欲しいところですね。

最近Diopark社が決定打を放った感もありますが、Dragon社のウチワサボテンも、再びボーナスパーツとして欲しいところです。


c0000507_9125425.jpg
↑Bの上半身の造形が綺麗なのもこのキットの美点。
Dragon 6347の腕パーツを移植して"Hornetize"して、1940年フランスのイメージでまとめたもの。

-----------------------------------------------
Dragon 6655, Panzer-Regiment 7 10. Panzer-Division, Smolensk 1941
c0000507_019262.jpg
c0000507_0191227.jpg
c0000507_0191897.jpg
c0000507_0192236.jpg
c0000507_0192748.jpg
c0000507_0193221.jpg
c0000507_0193735.jpg
c0000507_0194251.jpg
c0000507_0194816.jpg
c0000507_0195312.jpg
c0000507_020056.jpg
c0000507_020554.jpg
c0000507_0201121.jpg
c0000507_0201752.jpg
c0000507_0202494.jpg
c0000507_0203122.jpg
c0000507_0203837.jpg
c0000507_0204545.jpg
c0000507_0205053.jpg
c0000507_0205777.jpg
c0000507_021272.jpg
c0000507_02185.jpg
c0000507_0211447.jpg
c0000507_0212054.jpg
c0000507_0212790.jpg
c0000507_021336.jpg
c0000507_0213942.jpg
c0000507_0214642.jpg
c0000507_0215279.jpg

by tokyomonogatari | 2011-04-30 00:22 | Germany | Comments(2)
Commented by かば◎ at 2011-04-30 21:49 x
たまたま今日、ドイツ軍用シャツの記事を読んだところでした。
http://steiner.web.fc2.com/uni/b/b02/b02.html
なるほど、1941年だから胸ポケットがないのだな、などと付け焼刃な知識で上半身パーツ写真を眺めました。

将軍閣下はあまり似ているように見えないのですが、これは角度によるのでしょうか。
Commented by tokyomonogatari at 2011-05-03 00:42
なるほど、シャツの胸ポケットは大戦初期にはないものなのですね。
このキットは、Ronald Volstad氏の電撃戦の画集からの立体化ですが、
Dragon社の座る戦車兵×シャツの6456からの流れで、
Dragon社的スタイル=ポケットなしシャツで今回の座る戦車兵がキット化の対象として選択されたものだと思っておりました。

将軍閣下は、ヒゲを上手く描くことができれば、似てくると思います。
<< Tamiya 70004 [リ... Dragon 1623 [1/... >>