その造形は70年代的であって、今日的フィギュアと並べて使い得るか否かを問われれば、
否の方に傾きざるを得ないことは言うまでもなき事実であるし、70年代的フィギュアに対し、
見え透いたお世辞を、少なくともこのブログにおいて、捧げるつもりは毛頭ないのであるが、
左目をつぶり照準をつける兵士のヘッドが多い中、
Tamiya 35097=35313-Cのアメリカ軍戦車兵は、右目をつぶり照準をつける表情が与えられており、
インジェクションフィギュアヘッド史において、大変稀有な位置を占めている事は、
もっと注目されて良いと思うし、このフィギュアの持つ独特の存在感は、70年代のタミヤ社アメリカ軍フィギュアの中で、
抜きん出たものがあると思うのだ。
Tamiya 35097=35313-Cは、一枚651円。