Tristar 35001 [ドイツ武装親衛隊戦車兵セット (ノルマンディー1944)]

Tristar 35001は必携の傑作。
車輌に搭乗してハッチ開口部に身を沈めたドイツ武装親衛隊フィギュアとして、
この傑作以上に手元に置いておくべきものは現状存在せず、
最低限ひとつは未組み立て完品の状態でストックしておきたい快作です。

原型師平野義高氏による作例が、Master Modelers Vol.1, P.6-11に掲載されており、必見です。

このキット、リリース当初はグレー成型でしたが、ゼロ年代末にダークイエロー成型に改められています。
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Tristar 35001-A (modified)

Tristar 35016-Cの左腕を移植してポーズを若干変更して組んだもの。
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Tristar 35001-C

Hornetizeして組んだもの。
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Tristar 35001-D

ICMの靴を磨かれている将校ヘッドを移植して組んだもの。

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Tristar 35001-E

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ゼロ年代は1/35ミリタリーフィギュアの黄金期にして変革期であった。

Dragon社はGen.2フィギュアを発売しつつも、完全にGen.2形式には移行せず、
Gen.1フィギュアにGen.2の装備品パーツを付属、場合によってはエッチングや軟質樹脂製ヘッドも追加し、
Premium Editionとしてリメイクしたり、6343の販促ポスターにrevampedと銘打ちつつ、
Gen.1形式のフィギュアを新規に販売。

revamped-Gen.1の初期においては、エッチング同梱というのが恒例となっていたのだが、
しばらくしてGen.1形式のドイツ軍兵隊ミニチュアにおいては、エッチングの同梱があまり見受けられなくなり、
Gen.2-Gearと称される、Gen.2フィギュアやPremium Edition-Gen.1フィギュアに付属していたものよりも、
分割数を減らしてシンプリファイした小火器・装備品が与えられる*のが最近の傾向となった。

Gen.2の小火器・装備品と、Gen.2-Gearの小火器・装備品は異なるものであるが、
それに共通するあり方は、「装備品・小火器類のランナーを共通化してフィギュア本体のランナーから独立させるという傾向」である。

Dragon社のフィギュアは、Gen.1時代においては、別枠独立化した小火器ランナーに多数のバリエーションを有し**、
装備品類はフィギュア本体の枠の中に入れていたのである。
Gen.2フィギュアが、Dragon社フィギュア史において画期的であったのは、
そのフィギュアの分割数の増加ではなく、寧ろ、「小火器・装備品ランナーの画一化と別枠化という単純化のシステム導入」、であった事に注目せねばならないし、
その変革が、現在のGen.2-Gearランナーにも繋がっているように思われて、
私は、それこそが、Dragon社におけるGen.2革命であったのではないかと見ているのである。

Tamiya社にあっては、ゼロ年代末に、フィギュアが"東欧的造形"のものも見受けられるようになった、のが、
何にも増して革命的であった事は言うまでもないし、2008年の1/35ドイツ軍階級章デカールの登場も、
時代を画すものであった。

Master Box社とMiniart社の、ウクライナ系メーカーの躍進、
そしてロシアのZvezda社のフィギュアの質の変化、もゼロ年代の事であった。

レジンフィギュア界においては、2004年に登場したAlpine Miniatures社のフィギュアが、
造形的にもポオズ的にも衝撃的で、その影響は2011年、新たにフィギュアをリリースする予定のRB Model社の造形にも見受けられる。

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(註)
*現在、Gen.2-Gearとしてパーツ化されているのは、ドイツ軍用のもののみである。
そのため、Gen.2-Gearに含まれないドイツ軍小火器以外のものが必要となれば、Gen.2の小火器・装備品が同居するケースも存在。
例えばDragon 6674ではPPSh-41をドイツ兵に持たせるために、Gen.2のソヴィエト軍小火器・装備品パーツが与えられている。

小火器・装備品に、スライド金型を使用することもゼロ年代のトレンドの一つであった。
例えばMG-42の放熱口モールドを、Tristar社、Dragon社はスライド金型を用いて上部のそれを表現し、
Trumpeter社では上下の放熱口モールドを表現している。
ドイツ軍34年式弾薬箱の側面モールドも、Tristar社、Dragon社、Trumpeter社では一体成型・スライド金型でゼロ年代に揃って再現した。
一方、Tamiya社では、依然"95年体制"(後述)のままであり、弾薬箱の側面モールドは、未だに再現されていない。

**Gen.1ドイツ軍小火器ランナーのバリエーションについては、以下を参照。
→過去記事 2007.12.28
Dragon社Gen.1時代のドイツ軍小火器ランナーのバリエーションの豊富さに対して、
Tamiya社では、90年代半ば以降、Yランナー独立形式でドイツ、アメリカ、イギリス、ソビエト、フランス軍、
そして陸上自衛隊の小火器・装備品ランナーを分離独立させ、システムを単純化している。
このTamiya社の小火器・装備品ランナーの別枠システムを、アメリカとドイツ(Yα、Yβの二種)のそれが揃った年にちなんで、
私は、「95年体制」と呼んでいる。

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しかし、ゼロ年代のフィギュア界で、何よりも感動的であったのは、
Tristar社のインジェクションフィギュアに他ならない。

平野義高氏の造形を損なうことなく、インジェクション=マルチプルな身体を与える事に、
模型史上最も成功したのが、ゼロ年代のTristar社であろうし、平野氏原型時代のものは全部買い、
と、爽やかな断定的言明で申し上げられる程に、ゼロ年代のTristar社のフィギュアは冴えている。

Tristar 35001, German Panzer Crew (Normandy 1944)


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by tokyomonogatari | 2011-09-24 18:41 | Germany | Comments(0)
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