ミリタリーフィギュア本の読書感想文(2)(書き途中)

(2)和書

Model Graphix 1997年1月号(Vol.146)、特集 Euro-Militaire 1996(大日本絵画 1996)

Euro-Militaireを特集記事として組んだ日本語の逐次刊行物としては唯一の存在の号。
言うまでもなくミリタリーフィギュアモデラー必携です。
土居雅博氏によるBill Horan氏への「崇拝者」としての傾倒ぶりが伺えるインタヴュー記事、
「1996年ユーロ・ミリテールコンペティションで4度目のベスト・オブ・ショーに輝く ビル・ホーラン氏に聞く」
で示されているように、90年代からゼロ年代のArmour Modelling誌の最重要タームである、「ストーリーテリング」は、
土居氏がHoran氏の作品に感銘を受け、
「ダイオラマに対する考え方の方向が定まって 「ダイオラマはストーリーだ!」と叫びつつ、現在に至っている。」
ことに由来する、というのは模型言説分析の上で見落とすことは出来ません。
日本の戦車模型史への外国人モデラーの影響史、つまりはSheperd Paine氏やFrancois Verlinden氏を経て、
Tony Greenland氏、そしてMiguel Jimenez氏やAdam Wilder氏に至る「戦車模型塗装表現史」とは別の視点として、
「模型言説史」にBill Horan氏が与えた影響も再認識、熟考したいところなのです。


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Armour Modelling 2002年7月号増刊、特集 戦車模型ワールドカップ (アーマーモデリング・エクストラNo.4、大日本絵画2002)

P.78-79, P94-95のCalvin Tan氏の作例必見、記事必読。
「T-34/76砲塔の上の武装親衛隊兵士」ヴィネットの英文記事として、Tamiya Model Magazine International Issue 111 (2005.1)も併読推奨。

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Armour Modelling 2008年6月号 (Vol.104)、特集 いますぐ使える!! 海外モデラーの実践テクニック (大日本絵画2008)

P.26-29のCalvin Tan氏による武装親衛隊オークリーフパターン塗装の詳説が必読。
使用塗料は勿論ファレホアクリル。
特集のタイトルのように、「いますぐ使える」技法ではなく、あまりにも超絶で必見なのです。

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Model Art 2010年9月号 (No.804)特集、「AFVモデルQ&A 今さら聞けない! WWⅡドイツ軍車輌のお約束」

P.14-15の本馬幸雄氏記事「名人の作品にみる オーソドックスな陸軍兵士3選」が必読。
本馬氏が「原型を作るときに心がけている点」や、原型を製作したフィギュアの軍装解説、そしてグラウンドワークまでが記されたテクストとして、
Armour Modelling誌の同氏記事との併読必須なのです。

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平野義高
平野"フィギュア・マイスター"義高の仕事 (大日本絵画 2004)
(ISBN 4-499-22784-4)


エナメル主体学派の頂点の写真集。
日本人による日本語のミリタリーフィギュア本の最重要文献。
日本のミリタリーフィギュアモデラーが手元に置いていないはずがない珠玉の一冊。

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平野義高
ディオラマ写真集 平野義高 Vol.1 (新撰組 2007)


類例を見ないほどの近距離でのフィギュア接写は珍しくはあるのですけれども、
そこまでアップで見せられても正直困惑するばかりで、モデラー的感性を動揺させられっぱなしの本。
平野(2004)のサブテクストとして書架に置くべき一冊。

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松岡寿一
深遠なる甲冑模型の世界 (大日本絵画 2001)
(ISBN 4-499-22749-6)


日本人モデラーの油彩主体学派の頂点、松岡寿一による著作。
平野(2004)と並び立つ、過去日本語で出版されたフィギュア本の最重要文献。必携必須です。
製作過程をステップバイステップで押さえた作り下ろしの一作を除いて、塗装を終えた状態での作品写真集となっているため、
作品個々の塗装過程とその写真については、Armour Modelling誌の記事と併読が必要です。

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ト二―・グリーンランド
パンツァーモデリング・マスタークラス (大日本絵画 1997)
(ISBN 4-499-22681-3)


シュテファン・ミュラー=ヘアデメアテンス氏のフィギュア作例を紹介した、
P.135-142、第8章「クルーフィギュア」はミリタリーフィギュアモデラー必読。
とりわけ、P.137に掲載されている作品は、Tamiya 35177-Aの作例史を編む事があるとすれば、
彼はまさか書き落とされることはないであろう珠玉の傑作なのです。
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TAMIYA NEWS Vol.252, P.8-9 「高橋和弘 人形改造の世界」

第19回 人形改造コンテスト金賞受賞作品、"TOTAL RECALL" と "ASANO2"について、作者が自作を語った号。
1/35フィギュア作家史において、本人に似せる造形を得意とした最高の作家がタカハシモデリングの高橋和弘氏だと私は思います。

TAMIYA NEWS Vol.365 「小倉泰生 1/16 フィギュア製作 基本テクニック ①顔のペイント」

同志社大学模型研究会OB、小倉泰生氏がTamiya 36301と36304の頭部を塗装する記事。
36301は中のモノクロページ、36304は裏表紙にカラーで掲載されています。
小倉氏と言えば、肌をホルベイン・アクアオイルカラーDUOで塗る作家としておなじみなのですが、
この記事ではタミヤエナメルを用いた塗装が行われています。

TAMIYA NEWS Vol.366 「小倉泰生 1/16 フィギュア製作 基本テクニック ②迷彩服のペイント」

Tamiya 36304の防寒アノラックにウォーター・パターンで迷彩塗装をする記事。
使用塗料はタミヤエナメル。モノクロページと裏表紙カラーページで紹介。
by tokyomonogatari | 2012-03-25 01:30 | 推薦図書及び記事 | Comments(0)
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