Dragon 6692 [東部戦線のドイツ兵士]

Dragon 6692を見て、アァ、また求婚難題譚の幕が上がった、と思いました。
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↑Dragon 6456やAlpine Miniatures 35099では、地図が紙で与えられておらず、成型されたパーツに描くことを要求されていますけれど、
印刷された地図らしく筆で線を引く、というのは想像するのも恐ろしいレヴェルの難題であって、
これを綺麗にこなせる人は、かぐや姫を得て良い人だと思います。

Dragon 6692でもその難題が課され、写真のパーツが地図として与えられているのです。

言うまでもなく、印刷された1/35地図は容易に手に入りますし、それを用いればよいのですけれども、
Alpine Miniatures 35099のように手と一体だと滅入ってしまいます。

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Dragon 6692, German Fighting Elite in the East

青島文化教材社による日本語商品名は、「1/35 ドイツ武装親衛隊カンプ・グルッペ「東部戦線」 」であって、
カンプ・グルッペの辺りはDragon社/Dragon USA社の商品説明から持ってきたのだろうと思っていたのですが、
テクストにはそれに該当する語が見当たらず、さてこの邦題を与えた人にどのような意図があったのだろうかと悶々としている次第でございます。

第二次大戦期のドイツ兵にかかるEliteは、武装親衛隊の符牒として機能しており、
タミヤ社においては、36303=WW2 German Elite Infantryman が1/16 武装親衛隊兵士像に他ならないのですけれども、
Dragon 6692において武装親衛隊の兵士は、箱絵左の国防軍のパンツァーヤッケを着ているD氏以外*なのであって、
これはタイトルを与えるのがちょっと難しく、Eliteを精鋭と素直に訳して、
「東部戦線の精鋭部隊のドイツ兵士」と本記事の題に付すべきか、などとも思ったのですが、
なんだか少し恥ずかしさを感じてしまって、「東部戦線のドイツ兵士」としておきました。

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(註)
*Dragon社のフィギュアは、箱絵左から順にA,B...と振られる事が多いのであるが、このキットでは右からA,B,C,Dである。
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さて、Dragon 6692-Dのポオズを見て、6111-Bとの類似性をそこに見出せないフィギュアモデラーがいるはずはなく、
6692-Dの箱裏完成見本の写真で一目瞭然な"腕が太い問題"への処方箋として、6111-Bの細めの腕を与えれば良さそうだという考察は容易に導き出されることでございましょう。
まず彼の右腕に6111-Bのそれを移植したのですが、私は彼にインデックスポオズを与える気が無く、あちらこちらの左腕パーツを試したのち、
6703-Cのそれがベストのように思われたので、それを移植いたしました。

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↑ボディをストレートに組み、襟の内側を開口したもの。
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↑肩幅を若干詰めてから6111-Bの右腕と6703-Cの左腕を移植し、とりあえずトラフィックバトンを持たせてみました。
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↑Hornetized-2

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by tokyomonogatari | 2012-02-24 03:12 | Germany | Comments(6)
Commented by sinya9k at 2012-02-24 19:19 x
模型とは全然関係ない話で恐縮ですが。
求婚難題譚・・・ってなんだっけ、最近なんかそのコトバを見たっけなァと考えてみたら
ついこの間、その話が忌部氏の起源である中国越族のものがたりであり、かつ政治風刺の込められたものである、という話を読んだばかりだったのを思い出しました。
Commented by tokyomonogatari at 2012-02-25 01:25
sinya9kさんが読んだのは岩波新書の『竹の民族誌』なのではないかと思い、
書棚と積読柱を眺めたのですが、どこにあるのか見当たらず、確認することが出来ずにうずうずしております。
模型は写真を数枚示せば判る部分が多いと思われて、寧ろそこからどこまで遠くに飛べるかこそがより重要なのではないか、
と、ここのところ思います。
Commented by sinya9k at 2012-02-25 10:49 x
私が読んだのは書籍ではなく、ブログでした。
(原書を読まないでエッセンスだけいただくのははなはだ宜しくない傾向であると判っていても、学術的なことを素晴らしく判り易く解説してくださる御仁の話を拝見できる今の環境にはついずぶずぶと浸かり込んでしまいます)

弓木さんという方の「明夜航記」というブログで
INDEX④の★103から105にかけてこの件について述べられておられます。

この方のブログは殊の外面白く、お気に召すのではないかと思います。
Commented by tokyomonogatari at 2012-02-26 00:25
ご紹介いただいたブログの記事、拝読させていただきました。
もう既に試みられていることと存じ上げますが、『斑竹姑娘』のワードでググっておきますと、記事105を読む上で有益な、周辺の情報が得られるかと思います。

どんどん模型の話から逸れて、これこそが私が求めていたコメントのやりとりだっ、と、かなりグッときております。
Commented by sinya9k at 2012-02-26 14:22 x
ううむ、コレハかなり怪しげな説でしたか。勉強になりました。
初めて詳しくあちこち読んでみると、なよ竹の姫はいろいろと研究されていていて、半可通じゃあ口にできませんねぇ

(ご期待に添えず、話を模型に戻しますが)
この手の印刷物のパーツ化されたものには地図のデカールが欲しいところですね。
モールドによる紙の薄さ表現は、紙による再現に勝るとも劣らないはず!という確信がある(実証はこれからこれから・・)ので、「地図を書く」のは機械(とかメーカー)に任せたいなァと。
かの姫に蔑まれるでしょうか。ま、そういうのも嫌いじゃないですが。
Commented by tokyomonogatari at 2012-02-26 20:32
地図やリーフレットなどの薄い印刷物ならば紙一枚か、
或いは挟み込み製本方式の簡単なペーパークラフトにしていただいて、
厚みのある印刷物ならばインジェクションプラスチックのパーツ × デカールという形が私の理想です。

ICM 48084=Tamiya 89767には、書籍或いは書類らしいものを持つ女性フィギュアがいらっしゃって、
ミリタリーフィギュア史においておそらくは最も文学少女的な存在、と言えそうなのですが、
書籍/書類が腕と一体成型なのがその魅力を激しく減じている感がありました。

地図や書籍の別パーツ化、まずはそこからなのだと思います。
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