Tamiya 35134=35154-C [チャレンジャーの冬季装備の現用イギリス軍戦車兵]

「我々MM好きモデラーにとってはMM小休止前の最後に出たキットとしての印象が極めて強いのは残念。付属の車長フィギュアは冬服姿。わざわざ冬季装備にしたのは、何かの暗示だったのであろうか。」*

と司龍氏によって記されているこのフィギュア。
「小休止」とは1985年11月にリリースされたTamiya 35134から35135がリリースされるまでの1年8ヶ月の空白期間のことです。

服装の選定について、何か記されていないかと当時のタミヤニュースを調べてみますと、

「現用戦車では初めて冬服スタイルの戦車兵がセットされます。比較的派手なカモフラージュジャケットですので、グリーン系の車体には大きなアクセントとなることでしょう。」**

とあるのみでした。

リリース当時に掲載された床井雅美氏の「西ドイツ駐留イギリス・ライン軍のチャレンジャー戦車を取材して」***の記事中の写真のイギリス軍戦車兵たちが、
カモフラージュジャケットの冬服を着ていることから、おそらくはこの取材時の資料から服装が決められたものだと思われます。

しかしながら、冬服によって"暗示"されたと捉える事も出来る80年代のMMの小休止が、
"ほむほむのE"=35135-Eのヴェトナム戦争の躍動感あふれる兵士達によって破られているという点は、
MMのリリース史を服装/身振りの記号面から再び照射してみる必要性があるかもしれない、と思わされる位には示唆的であると思います。

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(註)
*『パンツァーグラフ!』 2008年春号 (Vol.12), P.45
**『タミヤニュース』 1985.11 (Vol.172), P.19
***『タミヤニュース』1986.1 (Vol.175), P.8-9、及び1986.3 (Vol.177), P.8-10
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by tokyomonogatari | 2012-03-25 00:07 | U.K. | Comments(0)
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