1/35 双眼鏡と双眼鏡ケース

ゼロ年代の小火器・装備品類へのスライド金型多用活況期に、
Dragon社のGen.2ドイツ軍装備品枠と、Tristar社のドイツ軍装備品枠において、
双眼鏡のレンズ部分にもスライド金型が用いられ、そこが彫り窪められたものが登場。

対物レンズ部のみをスライド金型で窪め、接眼レンズ側にはゲートを入れたDragon社Gen.2装備品枠に対して、
Tristar社はゲートを横に入れて接眼・対物レンズともにスライド金型で窪ませた。

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↑Tristar-binocular

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↑Tristar-binocular

しかしながら、Dragon Gen.2の双眼鏡は形が割とシャープに出ているものの、一般的なドイツ軍の双眼鏡として想像されるものとは異なる形状のものであって、
Tristar社の双眼鏡はその小ぶりさでより正しい1/35スケールに肉薄したものの、その形状のシャープさの欠落ぶりたるや甚だしく、
ブリッジ部分があまりにも細いためにゲートカットの際に部品が破損しやすいという欠点がある。

結局のところ、この記事を書いている時点での1/35インジェクションプラスチックドイツ軍双眼鏡史上、最も形状が安定しており美しいのは、
レンズ部が彫り窪められてはいないとは言うものの、Tamiya 35176-Zを初出とする双眼鏡であろう。

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↑Tamiya 35176-Z ドイツ軍一般型双眼鏡

Tamiya 35176-Zを初出とし、その後のTamiya社1/35 ドイツ軍フィギュアに双眼鏡として与えられ続けている双眼鏡*である。

1/35双眼鏡にとってのゼロ年代は、Dragon社、及びTristar社にとっては、「スライド金型使用・レンズ部の彫り窪め」の時代であったが、
MM史を振り返り見れば、90年代には、Tamiya社が双眼鏡を覗くポオズのフィギュアをリリースすると、
その兵士が所属する軍隊において一般的な形状の双眼鏡が以前のものよりも際立って精緻なものになるという傾向があった。

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Tamiya 35228=35234-B アメリカ軍一般型双眼鏡


Tamiya 35176-Zには、それ以前よりも格段に進歩したドイツ軍一般型の双眼鏡が与えられ、
Tamiya 35228=35234-Bにも、やはり際立って進歩したアメリカ軍一般型の双眼鏡が与えられた。
Tamiya社MM小火器・装備品にとっての90年代を考察するにあたっては、所謂95年体制の確立にばかり目を奪われて、
「双眼鏡の時代」であったことも見落としてはならないし、大きく捉えれば、装備品がスライド金型を使わない条件下で軒並み進化した時代が90年代であったとも言えよう。

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Tamiya 35201 ドイツ軍一般型双眼鏡は、Tamiya 35176-Zとゲートの位置が異なり、横一直線上である。
 ドイツ軍装備品・小火器スプルーYα、Yβのドイツ軍一般型双眼鏡のゲートの位置も横一直線上である。

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↑なお、Tamiya 35201のドイツ軍戦車兵には、大型双眼鏡も与えられている。

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↑Tamiya 35176-Z以降、Tamiya社の1/35ドイツ兵に与えられてきた双眼鏡のほとんどが一般型双眼鏡であるが、
Tamiya 89629のロンメル元帥には形状の異なるものが特権的に与えられている。

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↑Tamiya 35176-Z ドイツ軍一般型双眼鏡は全体形状がシャープに出ているが、
本来丸くなっている折れ曲がり中心=要の部分が三角形になっている。

これは、ブリッジ部の下端にPLを通すとなると、アンダーカットになって丸では成形出来ないためであって、
丸形状から脚を下ろした結果、三角形状になったものと推察される。

上から見たときの正面形は良いが、横から見ると少し違和感がある。
当該三角形状部分を切除して、接眼レンズ部分を開口したものが右である。

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↑対物レンズ部分も開口。


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*ドイツ軍一般型双眼鏡は、イタリア軍、ソヴィエト軍、イラク軍の双眼鏡としても与えられている。
また、アメリカ軍一般型双眼鏡は、陸上自衛隊の双眼鏡として与えられている。
つまり、90年代半ば以降のTamiya社MMの双眼鏡は、ドイツ軍型派とアメリカ軍型派の二派に収斂されている。

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↑Tamiya 35296-Z-イタリア軍双眼鏡

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↑Tamiya 35306-X-ソヴィエト軍双眼鏡

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↑Tamiya 35324-F-イラク軍双眼鏡

なお、現用アメリカ軍の双眼鏡は、Tamiya 35141とTamiya 35266で若干形状が異なっている。
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↑Tamiya 35141 cavity
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↑Tamiya 35141 core

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↑Tamiya 35266 cavity
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↑Tamiya 35266 core

MMシリーズの双眼鏡小史(1968-2012.3)
双眼鏡小史

Tamiya 35001(1968.9)のリリース以来、MMフィギュアと双眼鏡は密接な繋がりを保ちつつ今日に至っています。
Tamiya 35002(1969.7)ではMG34を構えるか、双眼鏡を手にするかの選択が可能であり、そしてこれはポオズ選択・分岐のMM史上初の事例です。

Tamiya 35004(1970.7)ではアメリカ軍戦車兵が双眼鏡を手にして登場。
MMのフィギュアとしてリリースされたものの中では、初めて両手で双眼鏡を持ったのがTamiya 35004の彼である、ということも教養として押さえておきましょう。
Tamiya 35005(1970.7)ではイギリス軍砲兵が双眼鏡を手にして登場しました。
Tamiya 35008(1971.5)では初めて双眼鏡を首から提げたドイツ兵が登場しました。
戦車キット付属の戦車兵に双眼鏡が与えられたMM史上初の事例は、Tamiya 35009-figure(1971.6)のドイツアフリカ軍団戦車兵であり、
そして彼はMM史上初めて、両手で双眼鏡を持ったドイツ軍戦車兵なのです。
Tamiya 35010(1971.7)では双眼鏡がふたつ与えられましたが、首から提げたスタイルで、それを手にすることはありませんでした。
Tamiya 35011(1971.9)では、パンツァーヤッケを着たドイツ軍戦車兵がMM史上初めて両手で双眼鏡を持ち、
Tamiya 35014(1972.3)でも彼は双眼鏡を両手で握りましたが、箱絵で眼鏡男子化していることにも注目です。
Tamiya 35017-Z(1972.10)は双眼鏡を右手で持ち左手で方向を示しました。
Tamiya 35019(1973.3)は、Tamiya 35001にTamiya 35011=Tamiya 35014のひとりを加えた四人セット。双眼鏡を片手で持つ人と、両手で持つ人が同居しているMM唯一の事例でもあります。
Tamiya 35020-figure(1973.4)では、MP40を持った下士官兵が双眼鏡を首から提げ、35030(1974.2)でフィギュアスプルーが独立。
Tamiya 35031(1973.12)は35017-Z(1972.10)の独立リリース版。
Tamiya 35032(1973.11)はドイツ砲兵セットの「ハチハチ班長」のカウンター的なポオズとして、右手に双眼鏡、左手で指差しポオズが与えられている点に注目。
Tamiya 35034(1974.3)はイタリア軍兵士が初めて登場し、双眼鏡を覗いた事例。
Tamiya 35035-Z(1974.5)は、ドイツ軍砲兵が初めて、かつ唯一双眼鏡を覗いた事例として記憶しておくべき存在。
Tamiya 35037(1974.5)では防暑服スタイルのドイツアフリカ軍団兵士が、Tamiya 35038(1974.6)ではM36/40を着たドイツ軍兵士が双眼鏡を覗きましたが、
Tamiya 35038は素直な立ちポオズで双眼鏡を覗いたドイツ兵として未だに貴重な存在。
Tamiya 35046-Z(1974.11)ではイギリス軍将校がMMイギリス軍フィギュア史上初めて双眼鏡を覗きましたが、彼は今日まで双眼鏡を覗いた唯一のイギリス軍フィギュアでもあります。
Tamiya 35050-Z(1975.3)は防寒アノラックを着た初めてのドイツ軍兵士として登場し、対空警戒をして空を双眼鏡で睨む兵士としても初めての存在です。
Tamiya 35053(1975.4)ではふたりとも双眼鏡を持っていますが、馬上の将校は双眼鏡を覗くポオズも選択可能であり、
動物に乗り双眼鏡を覗いたフィギュアとして、現状唯一の存在でもあります。
Tamiya 35055-Z(1975.2)で現用アメリカ軍戦車兵が両手で双眼鏡を持った後、
Tamiya 35056(1975.3)、Tamiya 35057(1975.6)、Tamiya 35058(1975.8)、Tamiya 35060-C(1975.7)、Tamiya 35069(1975.9)と、
ドイツ軍戦車兵が片手で双眼鏡を持つミニブームが到来。
Tamiya 35073(1975.10)では直立、片脚を上げて前傾、しゃがみ、の三態で双眼鏡を覗く3人が登場。
8人のうち3人が双眼鏡を覗き、カニ眼鏡を覗く下士官、望遠鏡を覗く将官と、将校の「見る行為」*に特化したフィギュア、それが35073なのです。
Tamiya 35075(1975.12)では初の日本軍フィギュアとして作業衣袴スタイルの日本陸軍戦車兵の全身像と半身像が登場。戦車長が双眼鏡を片手に持ちました。
Tamiya 35085-B(1976.7)では、Tamiya 35050-Zが再度登場。
Tamiya 35090(1976.9)では日本軍の双眼鏡ケースが登場するも、双眼鏡自体は登場せず。
Tamiya 35094(1977.2)はTamiya 35050-Z(1975.3)のフィギュア独立リリース版。
Tamiya 35050-Z(1975.3)、Tamiya 35085-B(1976.7)、Tamiya 35094(1975.3)の防寒アノラックをまとい、双眼鏡で対空警戒する将校は、
それぞれ白色、ダークイエロー、白色の成形色で70年代に三度登場しましたが、
90年代末には35233-G(1999.2)としてダークイエローの成形色で再登場しました。
防寒アノラックを着て双眼鏡を持つ唯一の存在、なのですけれども、空を覗いてばかりでなく、
防寒アノラックを着たドイツ兵には、そろそろ前方を覗ってほしいところなのです。
Tamiya 35110-C(1979.5)では、アメリカ軍戦車兵立像が久しぶりに登場。彼は右手に双眼鏡を持って現れました。
Tamiya 35113-C(1979.9)では、ロンメル元帥が双眼鏡を首から提げて登場。

Tamiya 35115-C(1989.3)では、ドイツ国防軍スタイルのパンツァーヤッケを着た装甲車両クルーが、双眼鏡をのぞきながら現れたのですけれども、
ここで注意したいのは、ドイツ軍のAFVクルーが初めて双眼鏡を覗いたのが彼であるという点です。
Tamiya 35002=ドイツ歩兵セット(1969.7)がそのポオズのオルタナティブとして双眼鏡を覗くことが可能なようにキット化されて以来、
ドイツ軍兵士、下士官、将校、高級将校は双眼鏡または望遠鏡またはレンジファインダーを覗いてきたのですが、
パンツァーヤッケを着たAFVクルーには双眼鏡をのぞくことは彼の登場まで許されておらず、今日にあっても、
Tamiya 35115-Cの国防軍式パンツァーヤッケを着た装甲車両クルーと、
Tamiya 35176-Zの武装親衛隊式パンツァーヤッケを着た戦車兵のみに許された特権的ポオズなのです。
パンツァーヤッケを着た兵士がその双眼鏡を覗くこと、はMMフィギュアたちに
中々許可されていないポオズであって、MMフィギュアにおいて埋められるべき領域であると私は思います。

Tamiya 35118(1980.9)では35113-Cのロンメル元帥が再登場し、双眼鏡を首から提げました。
Tamiya 35141(1988.9)は現用アメリカ軍の双眼鏡を含んでいますが、注目すべきは、双眼鏡の左右をつなぐ部分が、
80年代以前の双眼鏡のパーツにしては珍しく、貫通していることです。

Tamiya 35160-C(1992.10)では双眼鏡とは異なりますが、暗視スコープを装着した兵士として貴重な存在です。
Tamiya 35176-Z(1994.6)には、いかにも平野義高氏的な造形的フレイヴァーを身にまとった、武装親衛隊戦車兵が双眼鏡を覗きました。
彼こそは、ミリタリーフィギュアモデラーが手元に複数枚常備していないはずのない、まごうことなき傑作であり、
このフィギュアについて今更多くを語る必要はないと思われます。

MM史的に今一度確認しておきたいのは、Tamiya 35176-Z以降のMMフィギュアのドイツ軍兵士に与えられ続けられている双眼鏡パーツ、
"Tamiya 35176-Z型ドイツ軍双眼鏡"の初出事例である、ということです。
また、双眼鏡の左右をつなぐ部分が抜けているところにも注目であり、この部分の「抜け」は、
Tamiya 35176-Z以降、各国の双眼鏡においてほぼ必須事項となっており、
95年体制の以前と以後を分かつ、ひとつの指標ともなっています。
Tamiya 35184(1994.12)では、下士官が"Tamiya 35176-Z型双眼鏡"を首から提げました。

MMフィギュア史的に最も重要な転換点のひとつとして、模型慕情でいうところの、
「95年体制」の導入、つまりは小火器スプルーの共通化・一般化があります。
その一般化された小火器スプルーの中に含まれている双眼鏡を初めて着用した人物、
それがTamiya 35184の下士官である、ということは、ミリタリーフィギュアモデラーは記憶しておくべき事柄であると思います。
Tamiya 35184-Yの双眼鏡の形状は先行する35176-Zと同じですが、ゲート位置が異なっているところも注目しておきましょう。
Tamiya 35184-YはのちにTamiya 35204(1996.6)として独立リリースされています。

Tamiya 35184に始まる「ドイツ軍小火器スプルーの一般化」以来、
双眼鏡を含むそれが恒常的に供給されてきたドイツ軍MMフィギュアは、双眼鏡とより密接な関係を結んで参りました。
Tamiya 35193(1995.8)には、Tamiya 35184-Y=Tamiya 35204の小火器スプルーのランナーチェンジ版が与えられ、
迫撃砲部分が彫り足された小火器スプルーが入りました。
やはり下士官の首からは、双眼鏡が掛けられていたのです。
Tamiya 35195-Y(1995.9)では、大戦中・後期のドイツ軍装備品のランナーチェンジ延長版が登場しましたが、
先に登場した大戦前・中期のドイツ軍装備品のTamiya 35184-Yと同様に"Tamiya 35176-Z型双眼鏡"が含まれています。
武装親衛隊下士官が双眼鏡を首から提げたTamiya 35196(1995.11)に含まれたドイツ軍装備品部品枠、Tamiya 35196-Y(1995.11)は、35195-Yのランナーチェンジ延長部分が存在しない短縮版となりました。
Tamiya 35196-Yは、Tamiya 35205(1996.6)として独立リリースされています。

Tamiya 35184-Yを初出とする大戦前・中期のドイツ軍装備品、
Tamiya 35195-Yを初出とする大戦中・後期のドイツ軍装備品の短縮版=Tamiya 35196-Y、
このいずれかがドイツ軍フィギュアキットの装備品部品枠として与えられる体制が完成したのが1995年であることから、
模型慕情では「一般化された装備品部品枠をフィギュアキットに適宜同梱する形式」を、「95年体制」と呼んでいます。

Tamiya 35201(1996.4)には、"35176-Z型双眼鏡"のほか、大型双眼鏡が与えられました。
この大型双眼鏡は、35201のみに含まれている貴重な存在なのです。
Tamiya 35204(1996.6)は35184-Yの独立リリース版、
Tamiya 35205(1996.6)は35196-Yの独立リリース版です。
Tamiya 35212(1996.12)には35196-Y=35205が与えられ、ドイツ国防軍将校が双眼鏡を首から提げました。
Tamiya 35228-B(1998.7)は箱の天面には描かれていませんが、双眼鏡を覗くアメリカ軍車輛クルーがひとり含まれており、
アメリカ兵が初めて双眼鏡を覗いた事例としても重要なのですが、それよりも注目しておきたいのは、
双眼鏡の左右をつなぐ部分が貫通していることなのです。
90年代のMMフィギュアの装備品は、95年体制で「標準化・一般化」が行われた一方で、
「双眼鏡のスルーホール」の時代でもあったことは見落としてはなりません。
ドイツ軍の双眼鏡が装備品部品枠で与えられた一方で、アメリカ軍の双眼鏡はTamiya 35192の装備品部品枠、
後にTamiya 35206(1996.6)としてリリースされた装備品部品枠の中に双眼鏡を含んでいないこともあって、
未だにアメリカ軍MMフィギュアで双眼鏡を携行したのが車輛クルーのみにとどまっており、歩兵に与えられていないのは、95年体制に起因するところが大きいと私は見ております。

Tamiya 35233-G(1999.2)ではTamiya 35050-Z=Tamiya 35085-B=Tamiya 35094の防寒アノラックを着て双眼鏡で対空警戒する将校が22年ぶりに再登場。
Tamiya 35234-B(1999.3)にはTamiya 35228-Bの双眼鏡を覗くアメリカ軍車輛クルーが再登場。
しかし、やはり箱天面に彼が描かれることはなかったのです。
Tamiya 35241(2000.3)では迷彩布カバー付きの双眼鏡が登場。
剥き出しの双眼鏡ばかりのMM双眼鏡の中で、非常に貴重な存在です。
Tamiya 35245(2000.9)では陸上自衛隊の双眼鏡が登場。
Tamiya 35228-B=35234-Bのアメリカ様式の双眼鏡となっています。
Tamiya 35250-X(2001.10)ではTamiya 35228=Tamiya 35234-Bよりも着ぶくれた半身像が登場し、アメリカ戦車兵が初めて双眼鏡を覗きました。
しかし双眼鏡を覗くアメリカ兵が箱絵に明瞭に描かれるのは、Tamiya 35251-X(2001.11)を待たなければなりませんでした。
Tamiya 35254-X(2002.6)としても、Tamiya 35319-X(2011.4)としても彼は登場し、過去の抑圧からの解放の享楽に身を委ねるが如く、
遠くを覗く快楽を何度も繰り返して満喫しています。
Tamiya 35253(2002.4)ではTamiya 35196-Y=Tamiya 35205のグレー成形版が与えられ、武装親衛隊野戦指揮官が双眼鏡を首から提げました。
Tamiya 35256(2002.11)に与えられた装備品部品枠はTamiya 35184-Y=Tamiya 35204であり、下士官が双眼鏡を首から提げました。
Tamiya 35259(2003.3)にはTamiya 35184-Y=Tamiya 35204が与えられ、やはり下士官が双眼鏡を首から提げました。
2003年に集中的にリリースされた現用アメリカ軍イラクの自由作戦モノに含まれたアクセサリー部品枠はTamiya 35266(2003.9)として独立リリースされ、
その中に現用アメリカ軍の双眼鏡を含んでいますが、その双眼鏡の中央部分は非貫通です。

現用アメリカ軍の双眼鏡は、既に35141(1988.9)の時点でスルーホール化しており、
95年体制以降、または35176-Z以降のMM双眼鏡の"貫通性"(Through-Holeness)を検討する上で注意が必要なパーツであり、
95年体制以降の双眼鏡が全て貫通しているわけではないことは双眼鏡史において見逃してはなりません。

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(註)
*ミリタリーフィギュアの将校の身振りは、「見ること」と「指差すこと」に大別される
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日本軍、陸上自衛隊の双眼鏡と双眼鏡ケース

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↑Tamiya 35075-C-双眼鏡

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↑Tamiya 35090-双眼鏡ケース

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↑Tamiya 35245-双眼鏡

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↑Tamiya 35245-双眼鏡ケース

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↑Tamiya 35276-双眼鏡

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↑各社のドイツ軍一般型双眼鏡。
Tamiya 35201
・Dragon Gen.1一般型
・Dragon布付き
・Dragon Gen.2
・Dragon 6214
・Tristar 装備品枠

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↑こぶりなDragon 6214を用いたもの。
1/35フィギュアは手が大きめに作られる傾向にあり、それに伴って双眼鏡もやや大きめに作られる傾向にあるように思われる。
手で持たれた時にはそれほど違和感を感じないが、首からかけた時に、やや大きく見える傾向があって、
その点、Dragon 6214は小ぶりで好印象。

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ドイツ軍双眼鏡ケースのパーツは、中々入っていない
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↑左から、
・サイズ比較用Gen.2双眼鏡
・サイズ比較用Tamiya双眼鏡
①Dragon 6025
②Dragon 6036・6046・6067・6077
③Tamiya 35090

①も②も、フィギュアの腰に付けてみると少々大きめに感じられるのだが、
双眼鏡パーツと並べてみると入らなそうな印象。
並存させるならば、双眼鏡とケースをなるべく離して使いたい。

※この他、Dragon 6053にも双眼鏡ケース・パーツが付属。

追記 各社小ぶりな双眼鏡パーツとの比較
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↑左から
・Tamiya
・Dragon一般型
・Dragon布付き
・Gen.2
・Dragon6214
・Tristar 武器ランナー内

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↑1/35双眼鏡の小・中・大。
上から、
(1)Tristar 小火器ランナー内の双眼鏡
世界に開かれたレンズ部分は0.8mmで開口、接眼レンズ部分は0.5mmドリルで開口してデザインナイフで整えたもの。

(2)Tristar 35002フィギュアランナー内の双眼鏡
1.0mmと0.8mmでそれぞれ開口。デザインナイフで調整。

(3)Tamiya 35176-Zの双眼鏡
1.0mmと0.8mmでそれぞれ開口。デザインナイフで調整。


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Dragon社1/35双眼鏡パーツ集成(作成中)

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↑6002
Dragon社の1/35双眼鏡はドイツ兵フィギュアの初リリースのDragon 6002の時点で既に接眼部キャップを与えていることに注意。

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↑6005

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by tokyomonogatari | 2012-03-10 09:32 | ドイツ軍史料メモ | Comments(0)
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