カテゴリ:模型慕情用語集( 2 )

「模型慕情」模型用語集 -1-

(ア行)

青色系水色時代(あおいろけいみずいろじだい)
→「水色時代」を参照。

アタマ悪そうですね(あたまわるそうですね)
→大学祭で模型展示を行った際に来場者から戴いた感想の中で、最も印象的でありがたい言葉。
何らかの模型的作業が巧く行った際の自己肯定感が、ややもすれば勘違いして陶酔感或いは万能感に振れそうな時にこの言葉を思い出すとアホな自分への戒めになって良い。
人生には、模型以外に頑張らなければならないことが無数にある、それを決して忘れてはならないし、目を背けてはならない。
 
アフリカナイゼーション(Africanization)
→ゼロ年代リリースのTamiya社MMに見受けられた、キットのアフリカ戦線化リメイクのこと。

アルデナイゼーション(Ardennization)
→ゼロ年代リリースのTamiya社MMに見受けられた、キットのアルデンヌ戦線化リメイクのこと。

アルパイナイズ(Alpinize)
→Alpine Miniatures社のヘッドに差し替えること。Hornet社のヘッドだとやや大きめで「オリる」時に多用。

アルパイン以前・以後(あるぱいんいぜん・いご)
→Alpine Miniaturesの2004年の登場が、ゼロ年代のミリタリーフィギュア界最大のショックであったことから、
 フィギュア史を同社登場以前・以後に分ける際に用いる表現。

アンダーカット回避に伴う装備品の密着過剰感(あんだーかっとかいひにともなうそうびひんのみっちゃくかじょうかん)
→インジェクションフィギュアに現れやすい現象のひとつ。
弾薬ポーチなどを別パーツ化せず、身体と一体成形にした場合、抜けの制約上装備品が過剰気味に密着して見える傾向。

アンダーカット回避に伴う縦壁パージ(あんだーかっとかいひにともなうたてかべぱーじ)
→インジェクションキットに現れやすい省略傾向のひとつ。
アンダーカットとなる位置、特に金型垂直方向面の彫刻が省略されること。

意識高い系モデラー(いしきたかいけいもでらー)
→模型の製作において、「○○は○○してしかるべき」という、べき論事項が多い思考スタイルのモデラーのこと。
 または、模型ブログやサイトでの自己実現的営為を過大評価する志向を持つモデラーのこと。「セルフブランディング」などと言い始めると末期症状である。

イベントグレー(Event Gray)
→タミヤ社のイベント限定品でよく見受けられるグレーの成形色のこと。
 2003年頃には、MMシリーズのスポット再販品でもこの成形色が用いられた。
(「グレーカラーの時代」の項を参照)

ヴィネタイゼーション(Vignettization)
→ヴィネット化する事、或いは車輌キットに新規フィギュアが付属してヴィネット仕立てのキットにリメイクされること。
 ゼロ年代のTamiya社MMは、アルデナイゼーションとアフリカナイゼーションとヴィネタイゼーションが同時進行した時代であった。

ウェッジー(wedgie)
→「カットヴィネット」を参照。

ウルトラホーネティズム(Ultra-Hornetism)
→1/35フィギュアのヘッド全てをHornet社のものに差し替えなければ気が済まない傾向/思想のこと。
 同思想の持ち主を「ウルトラホーネティスト」と呼ぶ。
 Tamiya社のやや小ぶりなボディにHornet社のヘッドを合わせると「オリる」ことが多い点に注意。

越境(えっきょう)
→ひとつのフィギュアキットにおいて、軍籍、ナショナリティー、或いは場所が同一でないこと。

MIMS(エムアイエムエス、ミムズ)
→模型店において、何かを呟きながらお買い物をする人。
  Mutterer In Model Shopの略。
 「ほぉ~ストライクノワール。ビームライフルショーティーか。使いこなせるか俺に?」の名言はあまりにも有名。

おしがま
→「尿意我慢」の別称。「尿意我慢」を参照。

オタサーの姫(おたさーのひめ)
→ミリタリーフィギュア的文脈では、Tamiya 35214-d=ソヴィエト軍女性戦車兵、通称ガッカリ姉ちゃんを指す。

落窪物語(おちくぼものがたり)
→成形品の裏側=コア側に、肉抜きの窪みが設けられている様子。
  Tamiya社のヘルメット裏などは「落窪物語」の良い例である。

オトボケイエロー (Otoboke Yellow)
→早稲田の名店、キッチンオトボケのセルフサーヴィスの漬物の色のこと。
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↑オトボケイエロー (2010年撮影)

オリる
→ヘッドとボディのサイズ的バランスが取れていないこと。
  『蹴りたい背中』で「にな川」が作った「オリちゃん」のコラージュに由来する。

(カ行)

カヴィる
→カットヴィネット化すること。

カスタマーパータリアニズム(Customer Partarianism)
→「カスタマーパータリアン」を参照。

カスタマーパータリアン(Customer Partarian)
→車輌キットに含まれているフィギュアを、キットを丸々買う事をせずにフィギュアが含まれるスプルーのみを購入する行為こそ至上とする思想を、
 カスタマーパータリアニズム(カスタマーパーツ購入至上主義)と言うが、その思想信条を持つ人の事を指す。

カスタマーパーツ価格設定の経路依存性(Path Dependency of Customer Parts Price)
→70年代リリースのプラスチックモデルの部品を注文した時に感ぜられる傾向。
クラシックなキットの部品注文時の価格は、キット全体の価格改訂が重ねられた今日でも総じて低めに抑えられている傾向にある。

カットヴィネット("Cut" Vignette)
→フィギュアに焦点を絞る目的で戦車や飛行機を必要な部分を残してカットする情景スタイル。
アメリカのChris Mrosko氏はこのスタイルを"Wedgie"と呼称している。
ゼロ年代に"Wedgie"のスタイルで最も高みに到達したのは、ベルギーのMarijn van Gils氏であり、
弾着観測気球の籠周辺部のヴィネット"A Hurried Descent"はEuro Militaire 2005のBest of Showに輝いた。

喫ヘルメット線(きつへるめっとせん、Helmet-Line)
→「喫頭線」の項を参照。

喫頭線(きっとうせん、Head-Line)
→ヘルメットのコア側平坦部に合う形で頭部がカットされている形式のヘッドの、その切断線のこと。
 喫ヘルメット線とも言う。

奇跡的平和(きせきてきへいわ)
→「ミラクルピース」を参照。

記念撮影(きねんさつえい)
→全身一体成型の1/48パイロットフィギュアのうち、両手が膝のあたりに添えられているものを指す。

キャンドルファイア(candle fire)
→蚊取り線香のこと。70年代のTamiya MMシリーズのT-34/76のキットの説明図において、
和文では「蚊取り線香」となっている部分が英文では"candle fire"となっていることに由来。

95年体制(きゅうじゅうごねんたいせい)
→汎用性の高い各種装備品を含む小火器・装備品スプルーをフィギュアスプルーから独立させること、或いはその状況を維持することを指す。
 Tamiya社の1/35MMシリーズにおいて、ドイツ軍の小火器・装備品スプルーY二種に対抗するように、アメリカ軍の小火器・装備品スプルーYが登場、
 枢軸、連合軍の二大大国において小火器・装備品スプルーの独立が達成されたのが95年であることに由来。
 Dragon社の小火器・装備品スプルーの状況を振り返ると、装備品はフィギュアスプルーの中に成形され、
 小火器は多数のヴァリエーションを有するスプルーの中に成形されたのがGen.1時代であった。
 Gen.1時代の、そのフィギュアキットの設定に見合うものが適宜同梱されて来た時代を経て、
 10周年記念小火器・装備品スプルーで"一般化・標準化"が行われ、それに次ぐ新時代、Gen.2の小火器・装備品ランナーのリリースによって、
 95年体制が盤石の構えとなり、同時に小火器・装備品スプルーの決定打が放たれた感がある。
 その一方で、Tristar社は平野義高氏原型時代の小火器・装備品スプルーの一般化・標準化の時代を経た後に、
 フィギュアスプルー内への小火器・装備品の成形、という95年体制に逆行するコースを辿っている点にも留意したい。

求婚難題譚(きゅうこんなんだいたん)
→求婚してくる男性に対して、過酷な難題を与え、そのほとんどを挫折させる物語。
  転じて模型製作上の難題がキットの形式で与えられるとき、「求婚難題譚の幕が上がる」と言う。
  具体的には、フィギュアキットにおいて地図のパーツが成形品として与えられ、それに印刷物らしくキッチリ線を引け、という課題が与えられたりすることを指す。

クリナップする(clean up)
→部品のゲート処理、パーティングライン消しをするなどして、部品を綺麗に整えること。
 「クリンミセスする」と同義。

クリンミセスする(clean Mrs.)
→「クリナップする」と同義。部品を綺麗に整えること。

グレーカラーの時代(ぐれーからーのじだい)
→Tamiya社の1/35MMシリーズが2003年前後にスポット再販された際、元の成形色からグレー成形に変更されたものが多く見受けられたことから、その周辺の時代を指す。
 そのグレーの成形色は、イベント限定品にも良く見受けられる。「イベントグレー」の項を参照。

計算爺 (けいさんじじい)
→幸和ピンセット社のK-3GGピンセットのあだ名。私見コストパフォーマンス最高のピンセット。

検証不可能性問題(けんしょうふかのうせいもんだい)
→ミリタリー物の和書を読んでいると、「戦時中のグラフ雑誌に掲載された○○戦車の写真」などというキャプションが付けられているのみで、その出典が明示されていないケースがままある。
 このような場合、追研究を行うことが困難である。
 隣接領域である、ミリタリー模型を巡る言説においても、「模型雑誌○○は技法を押し付けている」などという批判がかつて散見されたものであるが、
 具体的にどの号のどの記事のどのような記述が押し付けに該当するのか、私の知る限りにおいて明示された例がない。
 「○○のキットは売れない」「○○は売れる」というモデラーの語りも、データのソースが明示されることはなく、
 結局のところ、検証可能性が確保されていない=反証可能性が担保されていない議論は、
 「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」という帰結以外への安定的着地が困難になってしまうために、
 出来る限り、出典は明示されて欲しいものであるし、出典が明示出来ないのならば、私見であることを明示するべきである。
 

(サ行)

サフのキャップに名前を書く (さふのきゃっぷになまえをかく)
→メンバーの多い様子。
 部員数の多い大学模型サークルの部室で見た光景に由来。
 学生寮で瓶海苔やふりかけに名前を記すのは見たことがあったが、まさかサーフェイサー缶のキャップに名前を書くとは、と感動した。

35135革命(さんごーいちさんごかくめい)
→Tamiya社MMの説明書が、和文と英文(または英独文)の二冊刷りから、
 一冊で和英独仏を併記するスタイルに35135=M113 ACAVから変更されたことを指す。

GDブラウソ (じーでぃーぶらうそ)
→GDブラウンの別表記。ブラウンのドラゴソ語訳に由来。

GDブラウン(GD Brown)
→Gunze-Dragon ブラウンの略。
90年代のGunze Sangyo社のDragon社出自のOEM商品の褐色の成形色のこと。

示準成形色(しじゅんせいけいしょく)
→製造年が推定可能な成形色のこと。
 例えばMaster Box社のフィギュアスプルーの成形色は、白色からグレーを経てダークイエローとなり、
 Tristar社のフィギュアスプルーの成形色は、グレーを経て黄色みがかったダークイエローを経てオレンジみがかったダークイエローへと変化してきた。
 成形色の変遷を年代特定の示準として用いれば、少なくとも、成形色違いの商品のどちらがより先に製造されたものかは特定可能である。
 なお、インジェクションプラスチックキットのみならず、レジンキットにおいても「示準樹脂色」が存在する場合があり、
 例えばHornet社のスペアヘッドは、メタル→イエロ―レジン→グレーレジンの変遷を経ている。

「じてドイツ」後の誤植への耐性(「じてどいつ」ごのごしょくへのたいせい)
→Italeri社の「じてドイツ」の事例を見た後、ちょっとやそっとの誤植には驚かなくなること。

死亡説(しぼうせつ)
→「模型慕情死亡説」を参照。

ジューシー(juicy)
→情景作品において、説話的主題から逸脱した様子。

受洗(じゅせん)
→「水色時代」を参照。

小火器スプルーの独立(しょうかきすぷるーのどくりつ)
→「95年体制」の項を参照。

シリキン袋(しりきんふくろ)
→東欧の模型メーカーが用いている、"Sealing King"と書かれたシール付き袋の略称。

汁(しる)
→情景作品において、説話的主題から逸脱したフィギュアのこと。

汁っけ(しるっけ)
→情景作品における説話的主題からの逸脱ぶりのこと。

シンクタンク(Sink Tank)
→ヒケ(Sink Mark)が処理されないまま仕上げられた戦車模型のこと。

シンク・シンク・シンク(Sink, Sink, Sink)
→随所にヒケ(Sink Mark)が生じている様子。 Swing Jazzの "Sing, Sing, Sing"に由来。

スライドにかける橋(The Bridge on the Slide Mold)
→スライド金型が用いられた部品の周辺のランナーが持ち上げられていること。

スライドのための空白(すらいどのためのくうはく)
→「スライドにかける橋」が用いられないケースにおいて、スライド金型が用いられる部品の周辺の空間が大きく取られていること。

成形上の制約(せいけいじょうのせいやく)
→模型メーカーの人にホビーショーなどで質問した際に返答される「成形上の制約」は、私見では7割が「アンダーカットに伴う形状再現不可能」を指し、
残りの3割は「薄く成形することの不可能」と、「ヒケさせずにムクで厚く成形することの不可能」だと思う。

絶対領域上空(ぜったいりょういきじょうくう)
→半ズボンを履いたミリタリーフィギュアの脚とズボンとの隙間のこと。
素直な立ちポーズの人形ならばこの部分が埋まっていても良いが、座りポーズの場合どう彫るか、少し悩ましい部分。

Z独立(ぜっとどくりつ)
→フィギュアが車輌パーツ群から独立したZスプルーで供給されること。
Z独立が達成されていると、フィギュアのみ欲しい場合の注文の際に便利である。

切ない青春(せつないせいしゅん)
→「大学の模型サークル」を参照。

セルフボースト逆選択(せるふぼーすとぎゃくせんたく)
→決定版が存在しているアイテムにおいて、敢えてその決定版を選ばずに、
古いキットを製作し、展示会等でその旨を作者コメント欄に記す行為。

ゼロ年代の洗礼(ぜろねんだいのせんれい)
→「水色時代」を参照。

ソーテイル(SOW Tale)
→Spoils Of War Taleの略。つまりは戦利品ゲット系情景に与えられた物語を指す。

装備品スプルーの独立(そうびひんすぷるーのどくりつ)
→「95年体制」の項を参照。

(タ行)

大学の模型サークル(だいがくのもけいさーくる)
→「切ない青春」と同義。

縦壁パージ(たてかべぱーじ)
→金型垂直方向の面に付属するディテールが、アンダーカット回避のために省略されること。

タミヤ式配列(Tamiyacographical)
→フィギュアキット内で個々のフィギュアにランナー内でのアルファベット符号、
または箱裏塗装解説で便宜的に番号を与える場合、階級が高級の兵士順に符号、番号を振ってゆく配列法。

タミヤのYα(たみやのわいあるふぁ)
→Tamiya 35184(1994.12)初出の第二次大戦前期・中期のドイツ軍装備品スプルーYのこと。
 後にTamiya 35204(1996.6)=ドイツ歩兵装備品セットA(大戦前・中期)としてリリースされているが、この用語集を編集している現在、Tamiya 35204は生産停止。
 ただし、車輌キットに付属する装備品スプルーYとして、部品請求が可能である。(ex.Tamiya 35299-Y)
 一般的な成形色はダークグリーンであるが、ダークグレー、オレンジ味がかったダークイエロー、イベントグレー版も存在。
 なお、Tamiya 35193には迫撃砲部分のextended ver.が与えられている。

タミヤのYβ(たみやのわいべーた)
→Tamiya 35195(1995.9)初出の第二次大戦中期・後期のドイツ軍装備品スプルーYのこと。
 後にTamiya 35205(1996.6)=ドイツ歩兵装備品セットB(大戦中・後期)としてリリースされているが、この用語集を編集している現在、Tamiya 35205は生産停止。
 ただし、タミヤのYαと同様に、車輌キットに付属する装備品スプルーYとしては部品請求が可能であり、初出のTamiya 35195-Yを注文すれば、
 Tamiya 35205には付属していないextended部分の初期型ジェリカンと柄付手榴弾ケースも得ることが出来る。
 一般的な成形色は黄色みがかったダークイエローであるが、ダークグレー版も存在。
 和名も英名の商品名も、Tamiya 35204にはAが、Tamiya 35205にはBが与えられているが、
 Y-A、Y-Bと呼ぶと、ランナーで繋がったY部品とA部品、Y部品とB部品を想像してしまうために、
 アルファ、ベータで呼称している。

タミヤボクサイゼーション(Tamiya Boxization)
→Itareli社のキットやCMK社のキットがTamiya社パッケージで販売されること。

知識披瀝終始問題 (ちしきひれきしゅうしもんだい)
→マニア間の会話で起こりやすい現象。
 的を得た答えが返されることなく、その周辺の知識の披瀝に伴うマウンティング合戦が繰り広げられるばかりで、
 コミュニケーション不全の会話に陥りやすいこと。
 
中二的模型プレゼンテーション(ちゅうにてきもけいぷれぜんてーしょん)
→模型における「俺設定」を脳内にとどめることなく、外部に露出、可読化する行為。
情景模型において、兵隊人形の一人一人に名前、年齢、経歴等の設定を付け、
彼らの物語を出力したものを模型の傍に提示する行為などとして表れる。

ティロ・フィナーレ君(てぃろ・ふぃなーれくん)
→Tamiya 35153のM47対戦車ミサイルを放とうとしている現用アメリカ兵のこと。

東欧時代(とうおうじだい)
→Tamiya社のフィギュアにおいて、ゼロ年代末から東欧メーカー的造形のものが見受けられることを指す。

トライスタライズ(Tristarize)
→Tristar社のヘッドに差し替えること。

トライスター社のポスト平野氏時代の原型師(とらいすたーしゃのぽすとひらのしじだいのげんけいし)
→Tristar社の平野氏原型時代の後に原型を担当した原型師を指す。
 「グロースドイッチュラント師団の将校会議」や「ママーエフの丘」などの原型師である。
 ヘッドの造形から推測するに、 Dragon社の傑作フィギュアの多くも同じ原型師であると思われる。

ドラゴレンジ(Dragorange)
→90年代半ば以前のDragon社インジェクションフィギュアの成形色のオレンジ色を指す。

ドラゴン式配列(Dragocographical)
→フィギュアキット内で個々のフィギュアにアルファベットで分類記号を与える場合、箱絵で左側の人物から順に、
A,B,C,Dと振る配列法。

ドラゴン社ドイツ軍ヘルメット五期分類法(どらごんしゃどいつぐんへるめっとごきぶんるいほう)
→Gen.1時代のDragon社ドイツ軍ヘルメットをその形状とサイズで分けると、五期に分類が可能であるとする模型慕情の学説。

ドラとら(Dora Tora)
→Dragon社のタイガーⅠキットのこと。

(ナ行)

2008年革命(にせんはちねんかくめい)
→Tamiya 12625のリリースにより、ドイツ陸軍兵士に徽章類を描き込む障壁がグッと低くなった事を指す。

2011年革命(にせんじゅういちねんかくめい)
→Tamiya 12641のリリースにより、武装親衛隊兵士に徽章類を描き込む障壁がグッと低くなったことを指す。

尿意我慢(にょういがまん)
→全身一体成型の1/48パイロットフィギュアのうち、両手が股間の当たりに添えられているものを指す。
「おしがま」とも言う。
by tokyomonogatari | 2012-03-20 19:02 | 模型慕情用語集 | Comments(0)

「模型慕情」模型用語集 -2-

(ハ行)

ハイセーブルの5/0 (はいせーぶるのごーぜろ)
→「Bunseidoハイセーブルの5/0」を参照。

白色時代(はくしょくじだい)
→「水色時代」を参照。

ハンプシェイプ
→Dragon社の1/35第二次大戦期のフィギュアが、最初期の体躯から90年代中旬にグッと大きくなり、6060番台あたりでその体格の良さを極め、再び体格がやや小さくなることを指す。
 体格をグラフ化した時、こぶ型になることに由来。 

平野氏的キス顔(ひらのしてききすがお)
→平野義高氏原型の人形に見受けられる、口元を尖らせた表情を指す。
以下、「平野氏的キス顔」の三例を示す。
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Gunze Sangyo G-2204
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Gunze Sangyo G-2203
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Tamiya 35307-Z

氷結法(ひょうけつほう)
→バケツやマグカップなどの中に入った液体の表現方法の一形式。
  透明プラバンや透明プラ棒の輪切りを乗せて水面のみで表現する方法。

フィギュログラフィー(figurography)
→モデラー、原型師、或いはメーカーのフィギュア過去作史或いはリリース史のこと。

フェイスオフ法(Face-Off method)
→フィギュアのヘッドの顔面のみを移植すること。

ブルムベア兄さん(ぶるむべあにいさん)
→Tamiya 35077-Cのふたりのこと。
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↑Tamiya 35077-C: ブルムベア兄さん

フレイヴァー(flavor)
→風合い、○○感のこと。
 「平野義高氏の造形的フレイヴァーをインジェクション=マルチプルな身体に刻むことに、ミリタリーフィギュア史上最も成功したのはゼロ年代のTristar社である」
 などのように用いる。

ブローの嵐(The Storm of the Blow)
→部品の周辺にブローが大量に存在する様子。
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↑『ブローの嵐」の例(Zvezda 3515: セモベンテのイタリア軍自走砲兵ボディ)

ブローぽろぽろ
→プラスチックモデルの袋の中で、ブローが取れてころころしている様子。

Bunseidoハイセーブルの5/0 (ぶんせいどうはいせーぶるのごーぜろ)
→Bunseido社のHIGHSABLE筆の5/0号のこと。税抜き350円。
 1/35及び1/48ミリタリーフィギュアを塗る筆として、私見コストパフォーマンス最高の筆。

分離独立(ぶんりどくりつ)
→パッケージのサイズ変更が行われる際に、ランナーが切断されて箱に納められること。
 
ホーネタイズ(Hornetize)
→Hornet社のヘッドに差し替えること。

ポスト平野氏時代(ぽすとひらのしじだい)
→「Tristar社のポスト平野氏時代の原型師」の項を参照。

ポストわらそうの世界(ぽすとわらそうのせかい)
→「わらそう」閉店後の世界のこと。
 東葛地区の模型店史において、松戸の「わらそう」の閉店はあまりにも衝撃的であった。

ほむほむのE
→Tamiya 35135-Eのこと。RPG-7が含まれることに由来。

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ボルスタッド・レンズ(Volstad Lens)
→Dragon社の商品の箱絵の多くを手掛けているRonald Volstad氏によって描かれる人物は、
 瞳を通じての像の見え方を意識しているためか、上半身がやや長めであり、下半身はやや短めである。
 その像の結ばれ方=描かれ方を言う時に、Volstad Lensを介した身体描写、などと表現する。
 Volstad Lensを介して結ばれた像のあり方は、そのままDragon社フィギュアの造形的傾向でもあって、やや上半身のボリュームが多めなのが同社フィギュアの特徴である。

本馬氏の時代(ほんましのじだい)
→Tamiya社MMキットの「アフリカナイゼーション」期に付属した新規フィギュアのほとんどが、
 本馬幸雄氏原型だと推断されることから、ゼロ年代のMMシーンを指す。

(マ行)

マチルダ・トリオ
→Tamiya 35300-Eの三人のこと。

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↑Tamiya 35300-E: マチルダ・トリオ

末端肥大傾向(まったんひだいけいこう)
→フィギュアの身体において、頭、手、足がやや大きめに造形される傾向を指す。

未完成貴族(みかんせいきぞく)
→「未完成病」という言葉には、模型は完成させなければならないという強迫観念が伴っていて、
「未完成病」という概念それ自体が病的心理である。
よりポジティヴに捉える方が良いと思う。さしあたって、「未完成貴族」と呼ぶのはどうであろうか。
模型は作られなければならない、はずがなく、作ってなんぼのものでもないと私は考えており、
作らない、組まない、積む楽しさを積極的に肯定しても、何ら問題がないと思う。

未完成病(みかんせいびょう)
→「未完成貴族」の項目を参照。

水色時代(みずいろじだい)
→Tamiya社のデカール台紙は、白色を経てゼロ年代軒並み水色に移行した。
 そのため、デカールの台紙色はキットの製造年代のある程度の示準とすることが出来る。
 白色のものを「白色時代」として、水色のものを「水色時代」として製造年代を区分する。
 水のイメージから、「白色時代」から「水色時代」に移行した現象を「ゼロ年代の洗礼」と呼称し、
 「受洗以前」「受洗後」と年代を区分する。
 なお、「受洗後」=「水色時代」は「緑色系水色時代」と「青色系水色時代」に更に分けることが出来る。

緑色系水色時代(みどりいろけいみずいろじだい)
→「水色時代」を参照。

ミラクルピース(miracle peace)
→90年代リリースの1/35MMシリーズの第二次大戦期イギリス軍フィギュアには笑顔が多く与えられ、
 進軍中のワイン授受の物語が与えられるなど、抜きん出て幸せな時代を謳歌している事を指して言う。

もう何も恐くないイギリス戦車兵(もうなにもこわくないいぎりすせんしゃへい)
→Tamiya 35100=35210-Dのイギリス軍戦車兵のこと。そのマドロスポーズに由来。

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↑Tamiya 35100=35210-D: もう何も恐くないイギリス戦車兵

モケウヨ(もけうよ)
→模型右翼の略。模型に対して右傾したアティチュードで臨むモデラーのこと。
 具体的には日本軍アイテムを極端に愛し、「支那事変」「大東亜戦争」の呼称を好んで用い、
 旧字旧かなで記事を書き、スペックの数字には漢数字を用い、西暦でなく皇紀で記述する。

模型慕情死亡説(もけいぼじょうしぼうせつ)
→2010年9月、「模型慕情」が数週間更新されていない状況を受けて、2ちゃんねるの「ミリタリーフイギュアよたび」スレッドにて流布された、
 模型慕情筆者が死亡したという誤情報のこと。

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↑誤情報の流布。

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↑誤情報に対するモデラーの反応。

モデログラフィー(modelography)
→モデラー、原型師、或いはメーカーの模型作品史或いはリリース史のこと。

(ヤ行)

焼き止め恐怖 (やきとめきょうふ)
→プラスチック部品の可動部分や、ベルトキャタピラに求められる焼き止め加工に恐怖すること。
 火または熱を使う加工のため、それ自体が危険なばかりではなく、
 失敗をリカバリーすることが難しいために、模型キットには出来る限り避けられていてほしい部分。

(ラ行)

リバタリアンファシズム(Libertarian-Fascism)
→模型趣味におけるスケールモデル派とキャラクターモデル派の対立や、
アニメからスケールモデルに興味を持った人々を批判する態度を批判するがあまりに、
各個人の趣味趣向、選好を無視し、全てのジャンルの模型を等しく愛好すべきだとする、
行き過ぎた模型自由主義思想=押し付け自由主義のこと。
選好の自由は、趣味であればなおさらのこと、認められるべきであると私は思う。

レジナイゼーション(resinization)
→抜き直してレジン化すること。

レヴィタシオン(levitation)
→カットヴィネットにおいて、構成物の一部を浮かせた形式で切断すること。
  他の「-tion」を「-ション」と読むのに対して、これのみフランス語風に「-シオン」と言う点に注意。

(ワ行)

ワインおじいさん・カルテット
→Tamiya 35210-Fの四人のこと。

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↑Tamiya 35210-F: ワインおじいさん・カルテット

早稲田大学模型倶楽部(わせだだいがくもけいくらぶ)
→早稲田大学にかつて存在した模型サークル。2005-2008年にかけて模型慕情筆者が幹事長を務めた。
 2009年に部員ゼロとなり消滅。
by tokyomonogatari | 2012-03-20 18:25 | 模型慕情用語集 | Comments(0)