(1)切断・接合・ミキシングによる小改造
(1-a)上半身と下半身の接合 それを全身像にした上で、第二次大戦期のアメリカ兵に小改造したい。 ---------------------------------------------- ----------------------------------------------- ------------------------------------------------------- (1-b)関節角度の変更 ↑Tamiya 35269-Dにペットボトルのミネラルウォーターを飲んでもらう。 関節でセパレートにする。 -------------------- ↑接合。襟の内側を開口。 --------------------------------------------------------------------------------------- (2)エポキシパテを用いた小改造の基礎 ---------------------------------------------------------------- パーツの寄せ集めで武装親衛隊兵士の全体形を出す ヘッドはHornet HGH14の③ HGH14ヘッド→こちら 右腰の双眼鏡ケースは6036、左腰のMP40マガジンポーチは6110を選択。 Dragon社双眼鏡ケース・パーツたち→こちら MP40マガジンポーチの幾つか→こちら 柄付手榴弾は今回、Tamiya Yβを選択。 併せて双眼鏡ケースを一回り小さく切削。 柄付手榴弾パーツの幾つか→こちら 大まかな形出しはこれで終了。 戦利品としてイギリス軍水筒を肩から掛ける。 関連 イギリス軍水筒パーツ→こちら 今回はDragon6212を、表面のシワを削って使用。 テープ本来の粘着力で位置決めの後、瞬間接着剤を少々流し込んで固定。 まずは背側を表現。襟部で一度途切れる。 スモック袷部の紐の結び方は大きく分けて二種類あるらしいが、今回は上から「XX-」状の結び方を伸ばしランナーで表現。 左から、 ・Tamiya一般型 ・Dragon一般型 ・Dragon布付きタイプ ・Dragon Gen.2 ・Dragon6214 Gen.1最小 ・Tristar 武器ランナー Dragon6214双眼鏡を選択、紐をマスキングテープ二枚重ね細切りで表現。 双眼鏡の位置は服にポケットがあるとしたら上はその中央部辺り~下はベルトバックル上端に掛かるか掛からないかまで、写真を拝見すると個々人で差が大きい。 模型的身体のバランスと、アクチュアルな身体ヴォリュームとの差異からか、フィギュアでポケット中央部辺りに双眼鏡を持って来ると、往々にして紐を首に掛けたまま双眼鏡を覗く事ができるかどうか不安になるほど、特に横から見たときに窮屈に感ぜられる。 併せてパテの余りで横を歩く機銃射手を大まかに形出し。 上半身6161/6308 B+下半身6142 A ヘッドはHornet HQH03 の2番を、ベレー帽切削の上使用。 関連 HQH03ヘッド→こちら ---------------------------------------------------------------- パーツの寄せ集めでルーマニア軍戦車兵の形出し。 今回造形の対象としている軍服は、上着胸ポケット二つ、ポケットフラップ下部直線的、ポケットプリーツあり、裾にポケットなしのもの。 ルーマニア軍戦車兵のズボンの裾はドイツ軍戦車兵と同様に靴のところでキュッと窄まる。 ベルトの留め具は、四角の枠を構成する金具タイプと、長方形のプレスタイプの二種が見受けられますが、写真を見るとプレスタイプは何らかのモールドありのものと、無しのものがあって、 モールドありのものには王冠をデザインしたタイプの他、決定的に鮮明な写真が見つからないものの、同心円的モールドが付いているらしい、ドイツ国防軍のベルトバックルそのものなのでは無いかとも思われるタイプが見受けられる。 腕の造形。 ここまでやって、パテ硬化待ち。今回は数日放置、忘れていた。 ※パテは全てタミヤ・エポキシパテ速硬化のそれ。 硬化したら腕を一度外して、ポケットを造形する。 腕の吊りと、それに伴う襟の表現。 マスキングテープ二枚重ねの細切りを実際に首に掛ける。 ※腕を吊る用具は、右腕を吊る場合は右肩に掛かる方が前に出て、 左腕を吊る際には左肩に掛かる方が前に来るのが妥当。 ロバート・キャパが撮影した中国軍負傷兵、ドイツ将校捕虜は共に右腕を布で吊っているが、やはり右肩に掛かる方が前に出ており、 「大いなる幻影」La Grande Illusion(1937) のジャン・ギャバンも同様に吊り、 「男はつらいよ 寅次郎春の夢」(1979)のプレタイトル・シークエンスにおいても渥美清は同様に吊っている。 フィギュアではしばしば、逆に掛けられているので、気になる所。 ポケットはエポキシパテが若干硬くなったあたりで、四角に切り出し、適当な位置に付け、モールドを付ける。 浮いた襟など、宙に浮いてデザインナイフで「押し切り難い」部分は、「エチケットハサミ」*で整えればOK。 これもエポキシパテで表現。 *エチケットハサミは、本来の用途、まゆ毛、まつ毛の手入れ或いは鼻毛を切る行為は勿論の事、 スタティックグラスを「植えた」後の剪定、フィギュア造形の際に余分に盛ったエポキシパテの除去などなど、中々模型に使えるアイテム。 ある程度ルーマニア軍戦車兵の形が出てきたところで、ドイツ兵と絡める。 広告業界で言うところの、「曖昧な同性愛的描写」Gay Vague記号を、模型においてルーマニア・ドイツ軍間の兵士に導入する試みだと深読みするのは流石にアホだが、 元来別の二体を密着させる行為は、フィギュアの製作において割とエキサイティングな事象である。 フィギュアにおける「身体」の描写を、「負傷」で表象させ、かつ「触れること」で二次的に表象、プラスチック的身体を否定しつつ、皮膚感覚の模型を描きたいと、常々思うのですが、足らぬ足らぬは技術が足らぬ。 硬化を待つ。 22号館前の通り、木々に吊り下げ張られ巻かれ発光するクリスマスイルミネーションを見て、ふと、 やはり腕を吊るのは包帯ではなく三角巾だと妙なところで昂ぶり、思い定まり、 エポキシパテによる負傷兵の三角巾表現をする。 「柔軟性を兼ね備えつつも"青い硬さ"を持ち始めたアンニュイな思春期の如きエポキシパテ」 を薄く延ばし、三角巾の下地を造形。 -------------------------------------------------------------------------------- Tamiya 35075-Cを用いて、日中戦争期の日本兵を製作する過程。 水筒パーツは35075-Cのものを用いる。私見では35090の水筒よりも形が冴えている。 雑嚢と水筒の紐は板鉛で作る。 ---------------- こちらは中央から延びる紐がふたに繋がったタイプにする。マスキングテープ細切りで作る。
by tokyomonogatari
| 2011-10-20 12:28
| ☆フィギュア模型の基本
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