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伸ばしランナーによる1/35バイクモデルのスポーク張り替え

(1)Tamiya DKW NZ350オートバイの基礎知識

(1-A)成形色のバリエーション
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↑成形色三種。
リリースされた順番は、グレー成形A、ややオレンジみがかったダークイエロー成形A、やや黄色みがかったダークイエロー成形Y

※この他に白みがかったグレー="イベントグレー"のYが存在。
→「1/35ドイツ軍オートバイ・人形セット(アフリカ戦線)」
http://tokyostory.exblog.jp/15455666/を参照。


(1-B)彫刻の増加
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↑初期にバイクのみイベント限定品としてリリースされた際のグレー成形A。

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↑ダークイエロー成形A以降は、少し彫刻が増えている。写真はダークイエロー成形Y。



(1-C)伸ばしランナーによるスポーク張り替え
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↑ストレートに組んだもの。
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↑円周の36分割法によるスポーク張り替え。










(2)円周の32分割法によるスポーク張り

前輪は、フロントフォークに挟まれて中心軸が宙に浮く形になる為、
スポークを張り替えやすい=中心軸を固定しやすい後輪から張ります。

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↑スポークを抜いて、キットを3パーツ分、ここまで組む。
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↑駆動ギアの上に6mm一穴ポンチで、0.5mmプラバンを打ち抜いて二枚貼り合せて、接着。
中心軸はコトブキヤの「モビルパイプ」2,5mmのものを選択してストレートに使用。
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↑中心軸を中心に接着するガイドとして、もう片面のフレームが便利に使えます。
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↑伸ばしランナー・スポーク8本張り。
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↑更に8本張って、16本。
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↑24本。
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↑32本。ここで張り終わり。
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↑同じく伸ばしランナーでスポークを32本張り替えたタミヤ・自転車と。
バイクのスポークは自転車のそれよりも若干太いのを意識しつつ伸ばしランナーからそれなりの太さの所を利用。



前輪の張り替えに入る。
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↑Carla Craft社の4分の1インチ・丸ポンチで0,3㎜厚プラバンを打ち抜いたものを2枚張り合わせ、
後輪同様コトブキヤ「モビルパイプ」をストレートに中心に接着してハブを製作。
ハブ中心を1.5㎜ドリルで開口。
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↑プラバン0.3㎜厚×2枚+モビルパイプ・ストレートで丁度良い厚みになる。
これでキッチリ中心を出してから、前輪スポークを張り替える。
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↑16本張る。これで半分。

※スポーク張りには、プラ用接着剤を用いる。
タミヤの高粘度タイプを使用。乾燥後場合によっては流し込みタイプで押さえる。
かつて瞬間接着剤でやりましたが、やはり弱い。

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↑24本。
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↑28本。
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↑32本。これで張り終わり。
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(3)円周の36分割法によるスポーク張り

下準備として、スポークを取り払ってドラム+ハブを形出して固定。
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↑純正スポークの状態
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↑スポークを切り取る
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↑ハブ軸にはコトブキヤ P-112「モビルパイプ」の外径2.5mmの物を用いる。
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↑フレームの片側だけ組んで、ドラム+ハブを固定する。
もう片方のフレームは接着せず、ハブ軸の中心を出す為のガイドにする。

前回は、ギヤに直付けでしたが、今回はスペースを置いてドラムを接着。
ドラムは6mm一穴ポンチで0.5mmプラバンを抜いた物を二つ重ねて接着したもの。

スペーサーとして、コトブキヤ P-106「丸ノズルS」の直径3mmのものを薄くして使用。

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↑前輪のドラムも後輪と同様、一穴ポンチ打ち抜き6mm円0.5mm厚二枚重ね。
それにモビルパイプを重ね、1.5mmドリルで穴を開けて純正のダボに入れる。

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↑まず、8本張る。
等分ではなく、長短長短・・・と、円周を不等分割して張るのですが、
「長」:「短」の比率は、5:4を目測して張る。
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↑「短」の4分の1を目測して、脇ににクロスして張り出す。
これで、4:1:4で分割される。
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↑同様の張り位置で4箇所やる。写真は2箇所分張ったところ。
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↑4箇所クロス張りを終えたところ。これで16本。
円弧の比率イメージは、1:4:1:3:1:4:1:3:1:4:1:3:1:4:1:3のループ
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↑「3」の円弧の間に2本張って、その円弧を三等分する。
これで24本。
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↑今度は「4」の円弧を4等分して間に3本張るのですが、まず中央の一本を残して2本ずつ張る。
どうも混乱するので、鉛筆で一本張り残している位置にしるしを付けておくと良さそう。
どこかで間違えない限り、張り残しの一本は4箇所出る。ここまでで32本。
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↑張り残しの一本を4ヶ所に張って、これで総計36本。
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前輪のスポークを張る
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↑前輪も同様の手順で張る。
写真の状態で32本。
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↑36本
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↑過日行った、32本張りと、今回の36本張りとの併置。
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↑32本、36本張り共に、成型色は違うものの、タミヤのランナーを伸ばして使用してます。
ドラゴンのランナーに比して、タミヤのものは溶剤系接着剤への溶けが敏感過ぎず、
今回のようにキッチリ線を出したいときにはベターだと思います。
接着剤はプラモデル接着剤、通常のものと、流し込みを併用。
瞬間接着剤によるスポーク張り替えは、経験上脆くなりがちで、
筆でなでたりする時に物凄く不安になります。
ただ、ゼリー状瞬間接着剤をうまい具合に用いる事が出来れば、ちょっとリム側を膨らませてスポークのニップル表現が出来るかも知れません。
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↑デバイダーとピンセット。

今回のスポーク張り替えに限らず、模型製作であると便利なのが、デバイダー。
フィギュアのボタン位置や、ポケットのサイズを左右で揃えるのにもグッド。
ピンセットは、幸和ピンセット社のK-3GG(ステンレス)を愛用しております。

伸ばしランナーによるDKWオートバイスポーク張り替えの補遺。

ちゃんと張れているか、つまようじで探って確認する。
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↑一本、リム側にキッチリ固定できておらず、浮いた。
単純な接着剤不足ならばいいのですが、
プラ用接着剤に溶かされて長さが若干足らなくなっている場合、瞬間接着剤を極少量マチ針先に付け、極微妙に盛って繋げればOK。
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↑隣り合う二つの円弧の長さが、どう見ても違うだろという部分があって猛省。
後輪ならば、バッグで隠れて余り目立たないのですが、前輪はモロ出るので隠しきれない。


※マチ針の活用

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↑プチ・ディテールアップ。
箱絵を見ると、この部分が窪んでいるようなので、マチ針で表現する。
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↑マチ針で窪ませて表現する部分その2
0.3mmのドリルで穴を開けたり、デザインナイフ先端でクリクリ揉むよりも、
マチ針で慎重に位置決めたほうが、排気管の穴あけは安心出来ると思います。






(余録)円周の28分割法によるBMWサイドカーの車輪の張り替え
タミヤ BMW R75オートバイのスポークを張り替えます。
まずはキットのスポークを取り払ってから・・。
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↑0.25㎜厚プラバンを6㎜一穴ポンチで打ち抜いた物を2枚貼り合わせ、コトブキヤ「モビルパイプ」外径2.5㎜を中心に接着。
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↑伸ばしランナーによるスポーク張り替え。
まず8本。
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↑これで16本。
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↑24本。
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↑28本。

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↑DKW NZ350への円周32分割法による張り替えとの比較。

前輪のスポーク張り替えの下準備

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↑フロントフォークを片方だけ接着。
ハブの中心軸はコトブキヤ「モビルパイプ」外径2.5㎜。
ハブの円は、0.3㎜プラバンをCarla Craft社の1/4インチ・ポンチで打ち抜いたものを3枚貼り合わせ、
その上に6㎜一穴ポンチで0.25㎜プラバンを打ち抜いたものを貼り、若干の段差を付け、
裏面にはCarla Craft社のスマイル・ポンチ(商品名「ニッ」)で抜いた2㎜円を貼る。
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↑ハブの裏面に張られた2㎜円。(0.3㎜厚プラバン打ち抜き)
1㎜ドリルでフロント・フォークのシャフトがきつめにはまる穴を開口。


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↑2㎜円を打ち抜く「スマイル・ポンチ」(商品名「ニッ」)。

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↑四方から見て、ハブが曲がっていないか確認して接着剤を流す。
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↑これで中心軸固定OK。スポーク張り替えを行える。

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↑後輪同様の手順で、28本スポークを張る。
今回は0.3㎜厚プラバンからポンチで打ち抜いた3㎜丸モールドをシャフトに追加。

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↑自転車(32分割法)、DKW NZ350(32分割法)、BMW(28分割法)



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(書き途中)タミヤ 1/35軍用ハーレーのスポーク張り替え

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↑キットのパーツを見て車輪中心軸の固定方法を考える。
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↑実車写真を見ると、前輪とフェンダーの間にはやはり隙間があってしかるべきだと思う。
薄刃ニッパーの先端でじわじわとタイヤとフェンダーを切り離してここまで組んでまた考える。
後輪とフェンダーの間はバッグで隠れるし、写真を見ても前輪-フェンダー間ほどには間隙が目立たないためにそのままとすることに。
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↑フロントフォークをフェンダーに接着し、キットのブレーキディスク部をはさみこんでドライフィッティングしてまた考える。

フロントフォーク形状を実車同様に前輪中心に曲がった形状に修正し、ブレーキディスク部はスクラッチがベストかと思う。
後輪のチェーン部とチェーンカバーも作り直しがベストか。

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※地道な工作、スポーク張り替えは、早稲田祭2007の模型展示の脇で実演する予定。
※早大模型倶楽部、2007後期新人募集中
  (連絡先・・・右欄「メールフォーム」を御利用下さい)

・早大模型倶楽部 2007後期新勧 その1

9月25日(火)17時、西早稲田キャンパス大隈候銅像傍ベンチ集合

対象・・・早大模型倶楽部に興味のある学生(大学不問)
備考・・・幹事長のみが待つ新勧、内容未定

・私信欄
(外語大のHans君、宜しければご連絡下さい。法政の部員T君、音信下さい。)
by tokyomonogatari | 2007-09-23 00:52 | ◎スポーク張り spokes
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